不安に襲われたら過去の自分を思いだす

夜中、突然不安に襲われることが定期的にある。大きく占めているのは将来への不安だ。

来年には30歳になるけど子供をどうするのか問題とか、収入が不安定だし、貯蓄が20代の平均よりもきっと少ないんだろうなとか、日の入りが悪い壁薄アパートに何年住むのかとか。

ここから負の思考はどんどん膨張し、まるでパンパンに膨れあがった水風船のようになる。どす黒く変色した思考はじゃぽじゃぽと中で音を立てていて、すこしでも針を近づけると一瞬で破裂しそう。次第に「わたしはなにをやっているんだろう」という気持ちになって沈んでいく。

実際には、それなりにコツコツ色んなことを頑張っているはずなのに!どうして毎回同じ思考に陥るのか。どうしてかは今の段階ではわからないので、今日はこうなった時の対処法を考えてみた。

それは過去の自分を思い出すこと。きっと半年前、1年前、2年前の自分と比べるとなかなか成長しているなと思える。
そうやって今は自己肯定感をセルフで底上げするしかない...!

たとえば半年前のわたしは、コロナに感染したり、仕事の営業がことごとく上手くいかなかったりして、とりあえず一旦ライターの仕事は休憩してアルバイトを始めようと決意したところだった。1年のなかでもだいぶ低迷期だったと思う。

だけど今は身体も至って健康だし、自分がやりたかった仕事も、できている。週に1〜2回出勤していた洋食屋さんのバイトも先月辞めることができた。

では1年前の自分はどうだろうか。
とにかく家探しに必死だった時期だ。

元々行きたかった関東から大幅にズレてなぜか京都まで足を運んでいた。だけど家を探すなかで、やっぱり東京への思いは捨てきれなかった。家賃も関東に比べたら安いし良いところだけど...

帰りの車では夫と喧嘩して散々な目に。もはや自分がどうしたいのか。目的もだんだんわからなくなっていて、ここから冬にかけて鬱っぽくなり引きこもり気味になった。

しかし今の自分は、ずっと住みたかった湘南という地域に住めている。当たり前のように毎週鎌倉へ行ったり、東京へ取材に行ったりしている。温泉に入りたくなったら車を30分ほど走らせて箱根へ行き、日帰り温泉に入る。信じられないくらい関東ライフをガッツリ楽しんでいるじゃないか。

そして2年前はWEBライターのスクールに入っていて、辞めようかどうしようか悩んでいた。

それはSEO記事を書きたくなかったからだ。
スクールでは20記事のSEO記事を書いたら研修が終わり仕事を与えられるというシステムだったが、その仕事と呼ばれる単価はなんと文字単価0.4円!

今だったらバカやろ〜!とちゃぶ台をひっくり返す勢いだが、その頃は右も左もわからなかった為ただただ迷っていた。だから、とりあえずやりたいこと=エッセイを書きながら考えようという感じだった。

しかし今は、SEOライターではなく、インタビューライターとして活動している。

当時は研修が終わったらひとまずクラウドソーシングで営業してみるか...!と考えていたのにだ。
インタビューライターにはもちろん憧れていたけど、なり方もわからないし自分が想像しているよりも遥かにレベルの高い世界で、2〜3年くらい修行しないと無理だろうなと思っていた。

それが、スクールを退会した数週間後には「日刊SPA !」の編集者からオファーがきて、めでたくインタビューライターになれたのだ。奇跡って起こるんだなと初めて思った。

そして今は企業や著名人などの取材も行っていて、大手出版社やラジオ局など、あらゆる場所へ足を運ぶようになった。2年前のわたしが聞いたらビビって漏らすかもしれない。

こうして振り返るとものすごいスピードで人生が動いている感覚がある。半年前、1年前、2年前では想像もしていなかった地点にいる。厳密には「妄想」だとか「夢」だとか、言って想像しているだけの毎日だったけどまさか現実になるとは思っていなかった。

良い未来を想像することが夢に近づく方法だなんて言われているけど、ほんとうにそうなのかもしれない。想像と行動をセットにするときっと人生は好転する。

常にそうやって過去を振り返ることを意識すれば、不安に襲われてガクガク震える夜に怯えなくても済むであろう。

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