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読書のきろく#02

読書のきろく、第2弾は…
以前から気になっていた、こんまりさんの「人生がときめく片付けの魔法」♪の感想です。

私は以前から「断捨離」や「ミニマリスト」に興味があり、そういったジャンルの記事や本は結構読んできました。Youtubeでミニマリストの発信する動画を見ては自分の部屋を改善しようと意気込む日々…。(大分断捨離はできました!)まぁ内容は大体同じような感じだろうな…と思いながらも手に取ったこの本には、これまで触れてきた情報には欠けていたものがありました。

それは、タイトルにもありますが「ときめき」というワード。洋服を捨てるときに、ときめくかときめかないかで判断するというのは良く言われていることです。でも、こんまりさんは、「ヒト目線」だけでなく「モノ目線」でも捉えているという点が、異なります。

どういうことかというと、「モノに感謝する」姿勢を忘れないということです。例えば、普段使っている鞄は、帰宅した後モノが入ったまま放置していませんか?明日も使うしまぁいいでしょ、と思うかもしれません。1日頑張った鞄はパンパンのまま放置され、休むことなくまた次の日に使われる。
そうではなくて、全てのモノを出して、定位置に置いて、空っぽの状態にして鞄も休ませてあげる(休める環境を用意してあげる)。そして「今日もありがとう」と声をかけてあげる。そういった行動は、それがないときよりも普段使っているものへの「感謝」が生まれてくるものです。

ただモノを捨てる、減らすだけではない、モノと真に向き合う心というものを育んでいく、「片付け」とはそういうプロセスなのだということを学ばせてくれました。

私たちは自宅でモノに囲まれて過ごしています。モノがたくさんあると知らず知らずのうちに、目から入る様々な情報に支配され、生活の快適度を落としているとも言え兼ねません。自分を取り囲むモノたちで自分が構成されている。だから、「ときめく」ものだけに囲まれて過ごしたい。
もう出番がないもの、幸福度を上げないものたちは、彼らにとっても存在を忘れられて放置されるよりは、処分される方が幸せなのだと。モノ目線で語られているのがこの本なのです。ときめき軸で判断することで、自分の内面と向き合い、自分が本当に好きなものだけに囲まれて過ごすことができる、そしてモノに感謝することで、自分の幸福度が上っていく。

”愛情をもってモノを扱うことによって、モノも「この人のために、自分の役割をもっと頑張って果たそう」というエネルギーにあふれ、いきいき輝きを増していく”という表現が文章中にありましたが、もうそれは精神論だと思われるかもしれませんが、私はそれは正しいと思います。むしろ精神論で正解なのだと思います。それくらい、自分を構成するモノと向き合い大事に接することが、自分と向き合うことになり、自分の生活そのもの、自分の発する雰囲気そのものになるのだと思います。

最後に文章中で特に心に残った言葉をいくつかご紹介します。

■片付けの本当の目的は、片付けたあと、どう生きるかにある

■服もバッグもペンもパソコンも、ふだん使っている一つひとつのモノ全部を大切に扱えば、あたりまえの毎日に心強い助っ人が一気にできるようなもの。

■空間は過去の自分ではなく、未来の自分のために使うべきだ


さて、片付けの"祭り"の日を早く作ろう!


<おわり>

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