金ローのルパンを観たら充実感がケタ違いだった

一昨日の金曜ロードショーで、昔のルパン三世テレビ版を観た。
私が特に面白いと思ったのは2ndシリーズの「死の翼アルバトロス」だった。
驚異的なテンポで進むストーリー、ルパンと言えばって感じの変装や細かなギミック、ルパンファミリーがそれぞれのキャラの役割を果たしている感じ(最後の不二子が設計図？持ってたところまでも)が、ああ、ルパンってこんなに面白かったんだ！と思わせてくれた。

こう書くと昔からルパンを観ている人、みたいに見えるかもしれないが、そう、私は実際結構ルパンを観ていた。

高校生の時(今から10年余り前)、私は学校生活に馴染めなくて不登校気味だった。
学校を休んだ分を取り返そうと必死に家で勉強していたなかで、息抜きに観ていたのがBS放送？のキッズステーションだ。
色んなアニメが放送されていたが、特にハマって観ていたのが「ルパン三世テレビスペシャル」の再放送だ。
1989年から毎年作られていた約2時間のアニメで、初期の作品は特に見応えがあった。
ちょうどその時期ルパンの原作が40周年を迎え、どこかの放送局でスペシャル番組があり、過去のテレビ版30分アニメも放送されていた。
これもとても面白くて、昔のルパンのハードボイルドな雰囲気も好きになった。

……と語り始めたらキリがない。
しかし今の私はルパンを観ていないどころか他のアニメすら観ていない。
どんどん新しいシリーズが放送されているらしいが、全く追えていない。
集中力と気力がなくなってしまった今では、30分のアニメでも観るハードルがかなり上がっている。

一昨日は、偶然つけたテレビに昔のルパンが映っていて思わず引き込まれた。
でもそういうきっかけや勢いがないとアニメを観るのはなかなか厳しいのが現状だ。

ルパンを観て思ったのは、アニメというコンテンツはすごく充実した時間を与えてくれるのだなあということだ。
普段はアニメやドラマや映画といったものが観られないから、寝る時間以外暇で暇で仕方ない。
私にとって気力も集中力もなくできることと言えば、SNSの徘徊くらい。
特にインスタでキャプションは読まず写真だけ見るというのが1番よくやる暇の潰し方だ。
でもそれは全然面白くない。
ただ時間潰しのためにしているだけで、楽しくないし身になることも特にない。
だから、ルパンを久々に観た時、時間の充実度があまりにも違いすぎてびっくりした。
こんなに楽しい30分もあるのか！と。

もし普段からアニメを観られるような状態だったら、私の毎日は少し明るくなると思う。
今はまだアニメをまともに観られる状態じゃないが、いつか、またルパンを始めとしたアニメを楽しめるようになりたい。
充実した時間を過ごせば、自己嫌悪なんかもなくなるような気がする。