ミニマリストに憧れて

最近YouTubeでミニマリストの方の動画をよく見ている。
ミニマリストの生活はなんだか物凄く洗練されていて、スタイリッシュ。
自分もこんなふうに暮らせたら気持ちがいいだろうなあ。
そう思った。

早速、できることから取り入れてみよう!と考えた私は、とりあえず断捨離に力を入れた。
と言っても動画を見る以前からこんまりさんの本は読んでいたから、そんな大がかりな断捨離は必要なかった。

では次に何をすべきか……。
ミニマリストと言えば「無印良品」。
よし、無印に行って持ち物に統一感を持たせよう!
私はいそいそと、そして足繁く無印に通った。

収納用品や台所グッズ、洗面所グッズなどなど、少しずつ無印の商品に替えていき、私は結構満足した。
あとできることと言えば、服を無印のものにすることとか?
そこで手持ちの服をいくつか手放し、無印のTシャツを購入。
しばらく着てみたのだが……。

なんかしっくりこない!

私は本来柄物の服が好きで、ちょっと個性のきいたデザインなんかに惹かれるタイプだった。
でももう30も近いし、ちょっと系統を変えたほうがいいのかななんて思っていたところだった。
そこにちょうどミニマリストの動画を見たことも相まって、無地のもので固めたら年相応になるのでは?と思ったのだ。

ところが全然しっくりこない。
私が太っているのも関係あるのかもしれないが、すごく野暮ったく見えるのだ。
子育てに疲れきったワーママか?と疑いたくなるくらいの悲痛な感じも漂っている。
そして最大のしっくりこないポイントは、着ていても全く楽しくない点。

無印の服が悪いわけではない。
私が太っていて着こなせていないのと、そもそも私が柄物好きなのに無印に挑戦したのがよくなかったのだ。
そういえばミニマリストの動画に映っている人たちはみんな痩せていたなあ……とか後から思った。

その後私は原点回帰しようと思い、元々好きだった服屋さん(柄物が多めのお店)を一周した。
すると久々にこれ可愛い!!と思う服に出合うことができたのだった。

ミニマルな暮らしに憧れて色々真似してみてわかったことは、自分の“好き”を潰してまでミニマリストになる必要はないってことだ。
実際のミニマリストの方も、きっと自分が好きで譲れない部分はミニマルじゃないのだと思う。
それを私が「ミニマリスト」というふわふわの概念をもとに突っ走ってしまったからこんなことになったのだろう。

好きなものは好きで、認めていくことが大事かなと思う。

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