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宿題「読書感想文」

夏休み、気が鬱々とさせる宿題がこの「読書感想文」でした。
国語は苦手ではないし、漢字は楽しい。
だけど、作文という課題はとても苦手、というよりも嫌いでした。
好きな本を読んで、「ああ楽しかった」「面白かった」
ただそれだけなのです、それだけじゃダメなんでしょうか。
子供の頃は文章の構成もわからず(今も散文しますが)、難儀しました。
先生に聞くのは恥ずかしいし、怒られるかもしれない。
親にも最終日にようやく泣きついて、べそを書きながら言われた通りに筆を進めるという感じです。

親になって、初めて対峙する、“自分で書くものではない読書感想文”。
算数、理科、社会、英語などもそうですが、教えるにあたってはそこの部分を深く理解していなければ教えるという行為はとても難しいです。

夏休みになり、長男が読書感想文用の作文用紙を持って帰ってきました。
一生懸命に図書館に通っても、借りる本は興味のある写真集のような本ばかり。
活字が羅列している本は一切借りませんでした。
もしかしたらそういった写真集でも感想文は書けるのかもしれませんが、母である私も主人も読書感想文は苦手分野ですので高度なものなんて書けません。
うーん、と悩んでいたところ、別紙であったんですよね。
「読書感想文の書き方」という両面印刷のプリントが。
あれ、私の頃にはこうゆうのなかったよねってくらいに丁寧なプリントが。
今って本当にいろいろな手引きがありますよね、羨ましいです。
それもきっと、著者が幼少期に「こうゆうのがあったらなあ」という思いから発刊したものなんでしょう。そして同様な悩みを抱えている人たちがいるだろうから、と。素敵な事ですね。

さて、作文の構成は3段階であり、「はじめ」「なか」「おわり」とあります。

「はじめ」
どういった経緯や思いで、それを選書したのか、また、選んだキッカケなど。
あらすじを書くのもいいでしょう。
(“あらすじ”というのは本の触りの事ではなく、ざっくりとした大体の内容の事です。オチまで書かないようにお気をつけください。)
・表紙に惹かれて
・タイトルが気になった
・好きなテーマだった

「なか」
苦戦するのはここかと思います。
心に残った事、”自分だったらこうするかも“とおもったりした事、“なんで(登場人物は)こうゆう行動をしたんだろう?”など疑問に感じた事など。
サーッと、“ただ読む”だけじゃなかなかに見つけられないですよね。
薄い絵本などであれば何度も読み返すのもいいでしょうし、厚い本ならば付箋などを貼り付け読み終わったあとにじっくり考えてみるのもひとつの策かもしれません。
「どう思った?」
「どこらへんが面白かった?」
「自分だったらこの時どうするかな?」
「どうして登場人物はこうゆう事をしたんだろうね」
など、質問してみても良いかもしれないです。

「おわり」
そして最後、この「なか」で感じた事受け取った事を自分の中に落とし込み、どうゆう風にしていきたいとか、こうありたいとか。
本を読む前・読み始めた時の気持ちと読み終わったあとの気持ちとで、違いを感じた事。
本を読んで、どんな事がわかったか。

こう言った事でまとめられるかと思います。
読書感想文というとガチッとした印象になりがちですが、ある程度のテンプレートさえ覚えてしまえば苦手意識も少しはなくなるかもしれませんね。

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