『わたしのわごむはわたさない』を読んだら楽しい気持ちになりました。
もう、タイトルからして良いですよね。
わたしの・わごむは・わたさないって、
語句の頭をすべて「わ」でそろえてリズミカルで小気味良い。
しかも、「わごむ」が話題って(あ、ここにも「わ」が揃った!笑)
表紙の女の子のドヤ顔も最高です。
以下、ちょっとネタバレになるので、自分で読みたいと思っている方はご注意くださいね。
ヨシタケさんの絵本(だけでなくエッセイなども)には、大人もハッとしたり、〝わかる~〟と思ったり、時にギクッとさせられるようなエッセンスが詰まっています。
今作も例にもれず。
そして私がズキューンとなったのはこちら↓↓↓
人から見たら大したことがないように思えたり、もしかしたら面と向かってバカにされるようなことがあるのかもしれないけれど、
自分はそれが好きで好きでしょうがないなら、誰にバカにされようが大切にすればいいよね!って言われた気がします。
逆に、自分にとっては何が良いのかわからないものだったとしても、それを大切にしている人のこと、その気持ちを認めてあげることも大事。
決して共感する必要はないけれど、でも、その人のその気持ちは踏みにじらないようにしたいなとも思いました。
ちょうど、最近の取材でいろいろな人の「偏愛」に触れたので、余計にタイムリーな話題でした。
さらにこの絵本の素敵なところは、オチとも言えるようなラスト。
大好きだったわごむが、あらら。
でも、
次に愛すべきものを、女の子はすぐに見つけます。
好みや大切なものが変わることもまた良し、としているところに、やさしさというか救いがあるなと思ったのでした。
最近のヨシタケさんの作品をほかにもまとめ買いしたので、読むのが楽しみです。次はどんな感覚を味わわせてもらえるのかな~~~
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