「運がいい」とは

皆さんが「運がいい」ですか?自分の人生を振り返った時、どう思いますか?実力だけでなく、運もあって何かを成し遂げた人もいれば、運悪く、何かを諦めざるを得なくなった人もいると思います。

今日は「運」について考えてみようと思います。

「運」の定義とは

まず、「運」の定義を確認しておきたいと思います。皆さんは説明できますか?

Wikipediaによると、以下のように記載があります。

運(うん)とは、その人の意思や努力ではどうしようもない巡り合わせを指す。

また、広辞苑では、以下のように記載があります。

①天命。方丈記「おのづから短き―をさとりぬ」
②めぐってくる吉凶の現象。幸・不幸、世の中の動きなどを支配する、人知・人力の及ばないなりゆき。まわりあわせ。「―が悪い」
③特に、よいめぐりあわせ。幸運。「―が向いてくる」

これらから、なにかしら発生した事象に対する評価(巡り合わせの良し悪し)として、「運」という言葉を使うようです。

「運が良い人」、「運が悪い人」とは

では、「運の良し悪し」とは何で決まるのでしょうか?

宝くじで1億円当たった人、これって「運が良い」ですよね?では、この人は、日ごろの行いが良かったから当たったんでしょうか?もちろん、そういう人に当たってほしいとも思いますが、私は「運が良い」の正体をそこにはおいてはいません。

私が考える「運が良い人」とは、「物事をポジティブにとらえ、行動に移す人」だと考えています。

先ほどの宝くじの例でいうと、「宝くじが当たるかもしれない」と考えて、「宝くじを買う」という行動を移した人にしか、宝くじの当たる可能性ってないですよね?もちろんそこからは確率論の世界で、当たらない人も当然いますが、当たる可能性を0から0.0000001に上げるためにはまずは「買う」という行動を起こすしかないのです。

一方で、「運が悪い人」とは、「物事をネガティブにとらえ、行動に移す回数が少ない人」だと思います。

まず、そもそも論として、宝くじを当てるためには、「買う」しかないということを言いました。ただ、買ったところで、当たるとは限らないですよね?むしろ外れる可能性のほうが圧倒的に多く、確率論でしかありません。

もちろん、いくら「運が良い人」であっても、単発的には運が悪いことも起こると思います。傘を持ってないのに雨が降った。街中でつまづいてころんだ。などなど、誰にでも「運が悪いこと」って起こりますよね。

ただ、一度宝くじを買って外れた人が「もう当たらないかな」といって買わなくなった場合、その人にはもう宝くじが当たるチャンスはありません。「次こそは当たるかもしれない」と考えて、打席に立ち続けることでしか宝くじを当てるチャンスはないのです。

これはほかの話にも転用できると思っています。例えば、転職活動をしていて受からなかったとき、落ち込んでほかの企業を受けるのをやめてしまう人、切り替えてほかの企業を探す人、どちらに運のいい出来事が起こりやすいでしょうか。「運」が確率論によって発生するのであれば、なにかしら行動しているほうが「運が良いこと」が起こる可能性って高いですよね。

周りの人によって引き起こされる「運」

周りの人が運よく何かを起こしてくれること、もしくは周りの人によって運悪くなにかを起こされること。があります。

周りの人に恵まれるかどうか、これも一つの「運」だと思いますが、傾向的に、運が良い人の周りには運が良い人が集まり、運が悪い人の周りには運が悪い人が集まるという風に感じます。

運が良い人は「ポジティブに行動する人」ですので、そういう人の周りには同じように「ポジティブに行動する人」が集まる。一方で運が悪い人は「ネガティブで行動回数が少ない人」ですので、そういう人の周りには「ネガティブで行動回数が少ない人」が集まる傾向にあるんだと思います。

愚痴を言う人の周りに同じように愚痴を言う人が集まっているのを見たことがありませんか?愚痴を言ってもその場での承認欲求が満たされるだけで、物事は何も前には進みません。そうしている間に「運が良い人」はまた次の行動をとります。なぜ今回はうまくいかなかったのか?その改善と行動を繰り返すことで、「運」を引き寄せているのだと思っています。

さいごに

パナソニックの創業者松下幸之助は、採用面接の際、「あなたは運が強いほうか」という質問を毎回していたといいます。

前からこの話が非常に興味深く思っています。経営の神様と呼ばれる人であっても、人柄、スキル等々を見ていった最後に見る箇所が「運の良し悪し」なのです。

運の良し悪しというのはもちろん誰にも証明は出来ないものですが、自分で自分のこと「運が良いと捉えている」ということは、短期的に多少の浮き沈みはあっても、長期的に見たときに物事が好転していくと考えられていたようです。

私自身、自分のことを「運が良い」ということが多いですが、運が良いことが起こったときのことを考えると、何かに挑戦しようと行動したときに起こっていることが多いような気がします。

これからも何かしらの行動を続けることで「運のいい人生」にしていきたいと思っています。

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