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育児とはどんなものかしら

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育児に向いていないと日々つぶやく男児母親の育児日記
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#エッセイ

育児中のママだけど、育児系の記事を書くのは怖い

「Webライターです。育児中です。」と言うと、「ママ向けメディアに挑戦しないの?」と聞かれることがある。正直なところを言うと、”30代・女性・育児中”はママ向けメディアのライターとしては、供給過多で需要がないのでは?と思いつつも、リアル感があるのでおいしい。 でも、私は書くのが怖いのだ。 ”育児”は人によって千差万別なので、思わぬ言葉で傷つける恐れがあるからだ。 noteなど個人のメディアは、「あくまで私の事例です」と書くことができるのでいい。大したインフルエンス能力も

自ら歩き出さないと夢は叶わぬ、と息子が教えてくれた話

あの可愛いお店に行ってみたい「あのおみせ、なんのおみせ?」 保育園に車通園中のとき見かける可愛いお店。息子が気になって、私に質問してくる。 「なんだろうね〜」と私ははくらかしていたが、ある日うっかり「ケーキ屋さん」と口を滑らせてしまったのだ。 それからというものの、事あるごとに「ケーキやさんにいってみたいなぁ」と言うようになった。 3歳児と買い物=修行「なにも、ケーキ屋ぐらい連れて行ってあげたらいいじゃない」と思う方もいるだろう。しかし、子どもの特性にもよるが3歳児と買

春を起こしに

春といえば桜だ。 私は子供が産まれる前までは、毎年のように桜の写真を撮りにいった。 子供が産まれてからは桜を撮っていない。 なんとなくバタバタして桜が終わった一昨年。 未曾有のウイルスに翻弄された去年。 2021年、桜前線が駆け足でやってきた。 土曜日、今日は桜が満開らしい。 日曜日、明日は雨だ。 このタイミングを逃してはいけない。 なんとなく会話ができるようになった2歳の息子に、公園に行こうと誘った。 「でんしゃみにいく!」 あいにく息子の行きたい駅には桜がない。 桜

一緒に行くはずだった君はいつの間にかいなくなっていた

私は子供が苦手だ。 なので、自分の子供ができたときに何がしたいか、というビジョンがまるでなかった。 しかし子供が生まれたら行ってみたいところがあった。 アンパンマンこどもミュージアムである。 私の住んでいる県にできた時からとても気になっていたのだが、私には甥っ子も姪っ子もいないし、一緒に付き合ってくれるような小さい子持ちの友達もいなかったのだ。 子供のいない私が観に行く勇気も無かったので、いつか子供が生まれたらと夢見ていたのである。 「アンパンチャン!」 息子が保育園