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読書こぼれ感想文

ひょんなことから読んだ文章がとてもおもしろかったのでミニ感想文。
おひまつぶしにでもどうぞ。

[ヨンケイ!!]   著・天沢 夏月

[ヨンケイ!!] 著・天沢 夏月
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008315.html

(あらすじ)高校の陸上部の主人公が、バトン繋ぎに、思い切り加速することへの不安、葛藤、ぶつかりを描いている。

(感想)テイク・オーバー・ゾーンなど専門用語も飛び出す内容だったが
まるで目に浮かぶようになぜかすらすら読める!
ハッと気がつく。これは、先日の東京オリンピックの陸上日本チームのリレーに酷似!
調べてみると、2021年1月発売。
東京五輪の前。目の付け所、先見の明がすごい!


[「自分らしさ」と日本語] 著・中村 桃子


[「自分らしさ」と日本語] 著・中村 桃子
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480684004/

こちらも読んで感動。
(あらすじ)こちらは、日本語の「一人称」のお話。
「一人称」のうちの「自称詞」、「ぼく」「わたし」。
小学校の教科書は、何の説明もないまま、男子は「ぼく」、女子は「わたし」。と書かれている。

(わたしの感想)

ハッとなる「これってアンコンだ」(アンコンシャスバイアス )

(あらすじ)著者の息子さんは、小学校の時に突然、自分のことを「わて」と言い始めた。
ドラマ「渡る世間は鬼ばかり」の京唄子から?と一瞬思ったが実際は子供のアニメからだそう。
小学校のお友達も、「そなこというて「あんさん」」と返すとか。


(わたしの感想)ここまで読んで、爆笑。
なぜかというと、子供やそのお友達も「おいどん」「ぼく」「うち」など多種多彩だからだ。

(あらすじ)この文章中で著者がいうには、
「おれ」=ジャイアン、「ぼく」=のび太
「ぼく」+「ですます口調」=出木杉くんみたいな優等生
これにあてはまらない、著者の息子さんが考えてあみ出したのが「わて」。

(文章より引用)小学生でも、すきあらば、教科書によってあてがわれた「わたし・ぼく・おれ」以外の自称詞を使って、自分にあった特有のアイデンティティを表現しようとしているということらしい。

(感想)我が子の「おいどん」「ぼく」「うち」もテレビのドラマやアニメ、漫才からだろうが、今、懸命にアイデンティティを探し中なんだなぁと感慨深く思ったのでした。

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