📚読書記録 2023年11月《8冊》
今月の読了は8冊。
購入した本:1冊、借りた本2冊。積ん読は▲5冊。本屋にあまり行けなかったことが奏功し、積読を少し減らせた。
今月読んだ本の感想抜粋
逆転泥棒(藤崎翔)
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前作「逆転美人」が話題になったから改題して「逆転」をタイトルに付けたのかと思ったけど、このタイトルでも問題ないストーリ展開だった。
物語は現代パートと回想パートに分かれて展開される。現代パートは刑務所から出てきたところから始まるが、終始なんとなく不穏な空気、違和感が付きまとう展開。一方で、回想パートは時代の空気を映しつつ、出てくる固有名詞がほぼ同世代かつリアルな話が出てきて懐かしさも感じる。
何もかもが伏線に思えてくる。「逆転」するまでの仕込みが丁寧だなと思った。
夢と金(西野亮廣)
軽い気持ちで読み始めたんだけど、いろいろと仕事のヒントがあって非常に面白かった。多くの人がアップデートできてないことを先んじて実行することが大きなアドバンテージになるし、それが複利的に利いてくる。
CHIMNEY TOWN GIFTをコインの形にした話とか、人の性を利用した仕掛けはさすがという感じ。
NFTを単なるデジタルアートの転売として使ってない点や、ブロックチェーンの特質をしっかり利用している点などは参考になるし、好感も持てる。
さくっと一気読みできる感じの読みやすい内容も良い。
愚者のエンドロール(米澤穂信)
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多重解決の変型版ぽい展開。人が死なないミステリとして安心して読めるのは良い。各話で区切られ、一つ一つの話も長くはないので短編感覚で読めるのも良い。
探偵役の折木が自分の役回りを理解しつつ、誤解しつつ、自ら能動的に解決を導くさまは、省エネをモットーとした折木の変化なのか、人間的な部分なのか、という点も興味深いなと思う。解決篇の後のチャットで冒頭のチャットの意味が分かるし、そこにも仕掛けがしてあって最後まで楽しめた。
個人的には第一弾の「氷菓」より好きかな。
本編中には、古典ミステリが重要な小道具として出てくるし、有名ミステリをオマージュした記述も出てくる。ミステリが好きな人は、その点も楽しめると思う
23年11月に読んだ本まとめ
個別の感想はブクログにも投稿。
12月に読みたい本
今年も読了が100冊に到達。今月も積読を減らしたいけど、すでにいくつか買いたい本を見つけてしまったので、そのあたりは買うスピードと読むスピードの勝負かな。
以上
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