MaaSとは
最終更新日:2021年2月6日
MaaS(Mobility as a Service)とは
MaaSの定義。まずはここから始めたい。
人によって定義が異なることもよくあるので、よく引用されている2つをここでは記載しておく。一つはMaaS Alliance、一つは国土交通省。
これの2つだけを見てもわかるように、MaaSの定義は幅があって、特に日本は「他のサービス等との連携」というところまで広がっている。これが「MaaSって何?」の回答が人によって異なる原因ではないかと思う。このあたりは、別途考えて整理したい。
MaaSレベル
次は、MaaSのレベルについて確認しておく。 MaaSはサービスの統合度合いによって5段階(0~4)に分類される。
レベル0(個別サービス)
個別のサービスがそれぞれ提供されている状態。バス、タクシー、カーシェア、UBERなどの個々のサービスはこのレベルに分類される。
レベル1(情報の統合)
個々のサービスの情報が統合されている状態。日本でも普及している経路検索サービスやGoogle Mapなどがこのレベルに分類される。
レベル2(予約・決済の統合)
サービスを見つけ、そのまま予約・決済まで統合されている状態。日本の多くのMaaSアプリは特定地域の交通サービス等の予約・決済・利用ができるようになっており、このレベルに取り組んでいる段階といえる。
レベル3(サービスのパッケージ化)
フリーパスのように短期ではなく、(月額)定額制で複数の交通サービスがパッケージ化されて提供されている状態。後述する「Whim」が有名な事例。
レベル4(社会目標の統合)
個々のモビリティ(徒歩やマイカーも含む)が政策やインセンティブ設計によって最適化されている状態。個別事例でここに到達しているものはない。
MaaSの領域を出て、スマートシティに近い取り組みではあるが、中国・アリババが取り組む「ET都市ブレイン」は近しい事例かなと思っている。
とりあえず知っておきたい「Whim」
MaaSを調べていると必ず見かける言葉である「Whim」。
「Whim」について知っておきたいことをまとめてみた。
「Whim」はフィンランドのMaaS Global社が提供するアプリの名称。2017年夏にMaaS Global社に日本企業が出資したことが、日本に「MaaS」という言葉を広げたきっかけになった。
ヘルシンキで、MaaSレベル3にあたる月額サブスクリプションサービスを提供。「Whim Unlimited」は、 月額499ユーロでヘルシンキ交通局の1ヶ月定期、タクシー(5kmまで)、レンタカー、シェアサイクルが使い放題というサービス設計だった(現在はサービスが見直されている模様)。詳細知りたい方はこちらを参照
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必要に応じて今後も加筆修正していきます。
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