ピッチの見方が凡人とは違うミハイロ・ペトロヴィッチ監督が密かに仕込んだ新戦術「サイド起点で凶悪2択と横ワンツー」
今シーズン7試合目にしてようやく初勝利をあげた北海道コンサドーレ札幌
開幕前から怪我人続出、一時は10人離脱とかしてて開幕前なのに野戦病院とか言われてた我らが北海道コンサドーレ札幌(意味わからん)
戦力、コンディションが整わず苦戦を強いられましたが(当たり前)、怪我人が戻って来たり中断を挟んでなんやかんやでやっとこさ7試合目にして初勝利!
めでたい!飲め!We are Sapporo! Sapporo Beer is No1!的なノリで祝杯をあげた方も多いことでしょう。
風の噂で聞いたのですが、昨日試合をしたのはウチとガンバだけでウチが他チームより消化1試合多いのに勝っても最下位なのは何故なんだぜ。
気になるのは右サイドに固定された浅野雄也の起用法
それで良いの?と思っているサポはワイ調べで9割はいると見てますがw
昨年のチーム得点王、裏抜けのスペシャリストを大外のアウトサイドに置いて点取れないとか意味わからん、この先勝てるの?と思う方も多いのではないでしょうか。
頑なに右アウトサイドにピン止めされる浅野くん
ガンバ戦も同様でした。
どうして…
今シーズンの全得点3得点は全て右アウトサイド起点という事実
ここでコンサドーレの今シーズン全ゴールを改めてみてみましょう。
全部右からだな…というのは気づいていらっしゃる方も多いかと思いますが、
皆さんが祝杯をあげている間、ワイはここから一睡もせずひたすら見続けていると…
ん?なにかパターンが見えてきたような…
「全得点シーンは「右アウトサイド」でボールを持った選手が「左足で」ボールを持ったところから始まってるな」
「まぁ相手DFいるし、「左足で持った方が相手から遠くなって取られづらい」からそらそうよという感じだが」
相手を押し込んだ状態で、右アウトサイドで左足で持った選手から攻撃がスタート
一列内側の味方(右シャドー)にショートパスをした後にワンツーをもらうべくニアゾーンに走りこむ
ボールを持ったシャドーは走りこむ右WGにスルーパスもしくは左アウトサイドにクロス
共通するパターンとしてはこんな感じでしょうか。
ここで浮かぶひとつの疑問
ん?コレ、もしかして意図的にこの形仕込まれてね?
「1.相手を押し込んだ状態で右アウトサイドで左足で持った選手から攻撃がスタート」
この形ってミシャサッカーならいくらでも見る。ただ、相手を押し込んでも可能性の低いクロスやバックパス、横パスだけみたいなのが多くて何度「シュート撃たんかい!」と思ったことか。
「2.一列内側の味方(右シャドー)にショートパスをした後にワンツーをもらうべくニアゾーンに走りこむ」
これって1の形を作れたら再現性高い形なのでは?宮澤のゴールに繋がった長谷川竜也のパス受け、ターン、クロスは見事だった。長谷川以外にもシャドーの人材は豊富だし。長~いサイドチェンジ通すより、1の状態からここにパス入れる方が成功率高そう。
「3.ボールを持ったシャドーは走りこむ右WGにスルーパスもしくは左アウトサイドにクロス」
ここでボールを持ったシャドーはそもそもエリア内なので前向けてれば有利なはず。ただ相手も近い密集地帯でもあるので、もらうタイミングとか体の向きとか技術が求められるだろうけど、前向ければシュートを狙える場所だし逆足(左利き)のシャドーなら良い位置だよね。小林祐希とか
相手DFからしたらここにボール入ったらまず警戒するのはシュートだよな。
なので素人考えですがパスやドリブル、クロスに対してはDF側は一歩後手になりそう。
そんでG大阪戦、長谷川のクロスから宮澤のヘディングゴールの場面だけど、相手DFひとりに対してコンサドーレの選手は3人行ってるんだよな。
コンサの5トップに対してガンバが5バックだとしても、横からクロスを上げた場合、ガンバの大外のDFは自分の後ろ(コンサの大外のWG)の選手とボールを同時に見れないっていうキツイ問題が発生する。
ひとり余るのはわかるがなぜ1対3になってんのかは全くわからないですw
何となく見えてきた感が…
やはり、このパターン再現性高くね?
そして、このパターンってゴールになる確率高くね?
再現性の高いゴールとは?
ニアゾーン、ポケット、アシストゾーン、ゴールデンゾーン
サッカーファンなら割と耳にする機会の多いこれらの用語ですが、ここでは下記の図にあるAssist zone(アシストゾーン)のエリアと定義してみます。
このエリアにパスでもドリブルでも何でもよいのでボールと人を送り込めたら高確率でゴールになることが多いです。
理由としては、まずゴールキーパーをポスト付近にくぎ付けにすることができます(だってシュートを警戒してニアサイド防がないといけないから)
そしてこのエリアから中にグラウンダーで折り返すと、走りこんできた攻撃の選手はガラ空きのゴールに押し込むだけというシチュエーションが大量発生します(キーパーはポスト付近にくぎ付けにされていたので間に合わない)
ざっくりこんな理屈ですが、
統計的にもこのパターンでのゴール確率が高いということで、意図的にこのパターンを作り出してゴールを量産しよう
というチームが出てきているのがここ数年の流れです。代表的なのはマンチェスターシティですね。
これからの時代は縦パス、縦ワンツーではなくサイドから横ワンツーの時代なのか
ここでコンサドーレの話に戻ります。サンプルは先の3ゴールしかありませんが、コンサドーレもこのアシストゾーン攻略を身につけつつあるのでは?というのが私の仮説です。
しかも従来の常識とは違う形で
ミシャサッカーと言えば浦和時代に多用していたコンビネーションを使った崩しが未だに印象深いです。
コンサドーレでも額縁にいれて飾っておきたくなるような見事な崩しがいくつもありました。
やはり人数掛けて連動して攻め込まれれば相手としてはキツイですよね。
これが毎回できれば良いんだけど、相手も警戒するしなかなかコレを再現性高くとなると厳しいのが現状ではと思います。
ちょっとまだ考えが纏まりきっていないので雑に吐き出しますが
「破壊力のあるコンビネーション攻撃を連発してゴール量産したいけど難しいよ~(そうだね)」
「ゴールって前にあるよね?(唐突)」
「だから攻めるときには前方向に攻めるよね(当たり前)」
「攻撃するなら前に縦パスつけたり、そこからワンツーもらったり前に攻められれば良いよね(当たり前)」
「だけど相手も縦パスってまず警戒するよね(そらそうよ)」
ミシャ「じゃあ横から攻めれば良くね?」
あ…(何か気づいた)
ここで下記の状況に戻ります。
「1.相手を押し込んだ状態で右アウトサイドで左足で持った選手から攻撃がスタート」
縦方向から攻められている場合、相手DFは当然縦にパス入れられることを警戒しますから正面に立ってパスコース切りますよね?
でも、サイドから始まるこの状況で相手DFはパスを警戒した相手の真正面にポジション取れますか?って話ですよ。
パス警戒して正面にポジション取ったら相手に縦に(サイドライン方向に)ブチ抜かれね?
DF(主にサイドバック)が相手WGと勝負になった場合、まず縦は切りますよね?ブチ抜かれてアシストゾーンまで行かれたらそれこそ最悪ですよね?
なのでDFはやっぱり縦にいかれないポジション取りするよね?
でも中に入れられるパスコースって同時に防げる?
しかも相手は逆足で持ってる…
ん、これってかなり凶悪な2択なのでは?
流石ウチの変態監督はひと味違うぜ(褒め言葉)
考え方が違う…
ゴールに向かって縦に攻めるのではなくて横から攻めることで、
縦突破を警戒する相手DFの守備ポジションを正面からズラすことで(実質的な)縦パスを通すという変態的発想
うーん、これは浅野右アウトサイド固定も納得
というか浅野はチャンスメイカー、クロッサーとしての起用ではなくてむしろミシャからのメッセージは「ワンツーで点取って来い」か「縦に行け!」という意図なのではと予想
あと疑問だったシャドーも逆足の選手を置いているというのも納得
原康介は右サイドでの起用が今後多くなるかもね
Jもだけど海外とか他のチーム最近見れてないから、これ他のチームで意図的にこの崩しをやってるトコあれば教えてくださいな。
まだ1勝しかしてないチームだけど今めちゃくちゃワクワクしている。
もう後は↑に上がるだけよ
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