光と物質の量子論 研究室 @ 横浜国立大学 / BAMBA Motoaki 馬場基彰

横浜国立大学 理工学部/学府 物理工学教育プログラム/分野 https://mobam…

光と物質の量子論 研究室 @ 横浜国立大学 / BAMBA Motoaki 馬場基彰

横浜国立大学 理工学部/学府 物理工学教育プログラム/分野 https://mobamba.science/ 修士・博士課程募集にはこちら https://tayo.jp/recruitments/student/01GJ4SMVW2CHWMWVG9Q3DQR5B3

最近の記事

コヒーレンス状態とスクイーズド状態

こんにちは。横浜国立大学 光と物質の量子論研究室(略称:光りろん研) 新B4の小幡(おばた)です。 研究室に初めて入ったときは、でかいホワイトボードがあってテンションが上がりました。これが理論物理の研究室か…! 私たちは越野和樹さんの「共振器量子電磁力学」を使って輪講を行っています。 現在、共振器量子電磁気学(共振器QED)の土台となる量子電磁気学(QED)を学ぶ章を進めている段階で、今回はコヒーレント状態とスクイーズド状態の学習をしました。 教科書の流れ 教科書は①

    • 新生 光りろん研究室! B4輪講 第1回

      こんにちは!横浜国立大学 光と物質の量子論研究室(略称:光りろん研) 新M1の平田祐樹です! 私の研究室生活も2年目に入りました、今年も頑張っていきます また今回は光りろん研に新たなメンバーを加わって初めての輪講会になりました! 今回以降新メンバーの投稿も見れると思います、ぜひチェックしてください 2024/04/10 今年のB4輪講会も、教科書として越野和樹さんの「共振器量子電磁力学」を使います! この本は量子コンピュータのハードウェア理論を扱っているものです! 本

      • 論文紹介第3回~焼結体GGGの磁気物性~

        お久しぶりです!光りろん研所属B4の山田です。 夏休みを挟んで再始動した光りろん研ですが、早くも3回目の論文紹介です。 今年も残すところ1か月半となりました。急に寒くなってきて朝起きるのが大変億劫な時期ですが、頑張っていきたいと思います! 2023/11/15 今回私が紹介するのは、 Wen Dai, E Gmelin and R Kremer. "Magnetothermal properties of sintered Gd3Ga5O12" J. Phys. D: Ap

        • 光りろん研 再始動!!論文紹介 第1回

          光りろん研 B4の平田です!お久しぶりです!! 光りろん研は学校の夏休みに合わせてゼミなどの活動を休止していましたが今回のゼミから全体としての活動を再開していきます!! この休止期間、研究室のメンバーは何をしていたかというと、前半は大学院入試や就職活動などに注力していました 努力が実り、みんな進路は確定したようです、めでたい!!僕自身も横国の院試に受かり、修士課程もこの光りろん研に所属することがきまりました その後夏休み後半は各々自由気ままに過ごし、リフレッシュしました

          第十二回輪読会~Bloch-Siegertシフト~

          こんにちは〜、最近昼も夜も暑くて参っています、山田です。今回は第十二回輪読会について報告していきたいと思います!! 2023/6/26 前回まで共振器QED系を記述するモデルとして、回転波近似を施したJaynes-Cummingsモデルを用いてきました。今回の議論では回転波近似で無視した励起数非保存の項をエネルギー補正として取り込み、それによって観測されるBloch-Siegertシフトを理論的に導きます。 教科書は越野和樹さんの「共振器量子電磁力学」です。 以下に示すよ

          第十一回輪読会~孤立系としての共振器QED系の性質

          こんにちは、最近研究室に設置された冷蔵庫をフル活用している平田です~今回は第11回輪読会の報告をしていきたいと思います! 2023/06/19 今回は、共振器QED系について孤立系としての性質を探っていきました。 内容は越野和樹さんの「共振器量子電磁力学」 のp50〜に対応します。 今回扱った系は原子と共振器の単一光子モードとのみ相互作用し環境から完全に切り離されていて、Jaynes-Cummingsモデル によって記述されます。 今回の流れとしては、Jaynes-C

          第十一回輪読会~孤立系としての共振器QED系の性質

          第七回輪読会~グリーン関数によるフェルミの黄金律の表現とLambシフト~

          こんにちは~、光りろん研(正式名称:光と物質の量子論研究室)所属B4の山田です。ちょっと見ない間に光りろん研で決定したみたいですね・・・(誰もなにも意思決定してないです by 馬場) 僕は「光量子物理学理論研究室」ぐらいゴテゴテなのが好きだったのですが 気を取り直して、7回目の輪読会について報告していきたいと思います! 2023/05/29 今回の輪読会では、 1:前回導いたフェルミの黄金律の成立条件と自由空間中の2準位原子への適用 2:グリーン関数を用いたフェルミの黄金律

          第七回輪読会~グリーン関数によるフェルミの黄金律の表現とLambシフト~

          第六回輪読会~自然放出・フェルミの黄金律~

          こんにちは!光と物質の量子論研究室(略して光りろん研)所属、学部4年の平田です!(正式名称長い…忘れそう) 今回は第六回輪読会について報告したいと思います! 2023/05/19 今回の輪読会は日程が変更になった関係で大学まで来れないメンバーがいたので、オンライン会議ツールMicrosoft Teamsを使って行いました。 いろいろ試行錯誤しながらの輪読会でしたので、少し苦労しましたがなんとかできました…! 輪読会自体は、自然放出の量子電磁気学的な説明を扱いました。 教

          第五回輪読会~第二量子化・2準位原子~

          こんにちは!学部3年の後藤です。研究室の正式なメンバーではありませんが、輪読に参加させていただいています。 今回は第五回輪読会についての報告です。 2023/05/15 教科書は引き続き越野和樹さんの「共振器量子電磁力学」です。 前回の輪読会ではベクトルポテンシャルを量子化しました。 実はこれはすでに生成消滅演算子で表わされていて,同じように電子の波動関数を量子化していきます。 電子の波動関数を量子化して得られるのが電子場の演算子です。 これは、ある位置に対して電子を生

          第4回輪読会 後半 ~電磁場と光子~

          光りろん研(仮)所属、学部4年の中尾です。 研究室の名前はやはり未だに仮のままです。 前回の投稿からかなり日にちが空いてしまいましたが、輪読会自体は週一回のペースを保っています。 シンプルに報告が遅れてしまい、申し訳ないです… (※馬場による確認と公開も遅れていました by 馬場) 今回のゼミは前半・後半に分けて行われました。 では第4回後半のゼミついて報告していきたいと思います。 2023/5/8 今回は「電磁場と光子」を扱いました。 教科書はこれまでと同様に越野和樹さん

          第三回輪読会~スクイーズド状態について~

          光りろん研(仮)所属、学部4年の掛本です。 研究室の呼称については話し合ってないので未だに仮のままです。 では第三回のゼミついて報告していきたいと思います。 2023/4/28 本日のゼミではスクイーズド状態を扱いました。教科書としてはこれまでと同様に越野和樹さんの「共振器量子電磁力学」です。 まず、真空状態では説明図における真ん中の図のように、量子揺らぎが円で表せます。対して、同図のようにスクイーズド状態は一方の軸の揺らぎが圧縮(スクイーズ)されており、もう一方は増幅さ

          第二回輪読会~コヒーレント状態について~

          こんにちは!光りろん研(仮)所属、学部4年の山田です! 遅くなりましたが第二回研究室ミーティングについて報告していきたいと思います! 2023/4/17 今回もゼミ(輪読)とミーティングを行いました。 ミーティングの内容をここでお話ししてもなんのこっちゃだと思うので、ゼミで扱った内容について簡単にご紹介したいと思います。 今回は量子力学で扱う状態の一種であるコヒーレント状態について、みんなで議論し、理解を深めました。 教科書は前回に引き続き越野和樹さんの「共振器量子電

          光りろん研 始動!

          こんにちは、横浜国立大学 物理工学教育プログラム(物理工学EP) 光と物質の量子論 研究室 学部4年の平田です! 今回から学生が研究室の様子を定期的にお伝えしたいと思います! ちなみに、正式名称「光と物質の量子論 研究室」は長いので略称を考え中です。略して「光りろん研」や、さらに略して「ひか研」と呼ぶのがいいのかななんて、研究室を主催する馬場基彰先生が迷走していますが、ひとまず「光りろん研」でやっていきます! 2023/04/10 今回はゼミ(輪読)とミーティングを行いま