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【4】30歳を目前に、洗足での中高時代を振り返る【イベント編:ドキドキGem Stone合宿】

1.モルモット学年と呼ばれた私たち


(初めに)自己紹介はこちらです 
https://note.com/moamemo/n/nb43c8030bbe0/edit

  前回のスパルタ英語授業とうってかわって、今回は洗足のイベントについて書いてみようと思います。

 私たち2001年入学の学年は、6年間を通じていつの間にか「モルモット学年」と呼ばれるようになっていました。
 なぜモルモットか?それは、中高6年間を通じて様々な新しい試みが導入された学年だったからです。
 
 これは学習面・生活面・イベント面と多岐に渡るのですが、たとえばイベントだけでも、ざっとこんなことが新しくなっていました。

・中学1年生:体育祭の色分けが、”誕生日別”
・中学2年生:英語づけ宿泊行事「English Summer Camp」 がスタート
・中学3年生:修学旅行の行先をチェンジ(京都・奈良 ➡ 長崎)
・高校1年生:新年度しょっぱな宿泊行事 「Gem Stone」 がスタート
・高校2年生:修学旅行のコンテンツを大幅革新(国内4県に拡大)

 ・・・毎年なにかしら新しくなってた。

 今日はこの中でも、今も記憶に結構残っている「Gem Stone」について書いていきたいと思います。


2.高1一発目の新企画…その名も「Gem Stone合宿」

 「Gem Stone(宝石)合宿」とは、私たちの代の新企画、学年宿泊行事の名前です。
 なんじゃそりゃ、と思われるかもしれませんが、まあ聞いてください。
 
 洗足学園は中高一貫校ですが、高校3年生を除き、毎年クラス替えがあります。学年全体で当時270名ほど、そもそも女子はグループ行動するというのもあり、高校1年になっても話したことない子も結構多いのが普通

 そんななか、高校1年生の4月も当然クラス変えがあるのですが、始業式の日にクラス発表を受け、そのままバスが出発する(!)、という新企画がこのGem Stone合宿なのです。

3.しゃべったことない友達と、ほうとうをこねる

 どんなものだったのか?例えばこんなイベントが発生します。

①行きのバス
➡ 座席は生徒が好きに集まる・・・わけではない。すべて名前順で機械的に席が割り振られ、当然、今まで喋ったことない子が隣になる、みたいなことが至る所で発生する。
②到着後すぐ、クラス対抗の大縄とび
➡ 混乱の生徒を乗せて、わけもわからず山梨県のどこかの体育館に到着。突然、「クラス対抗で大繩します」と学年大会が始まる。まだ他人行儀だけど、とりあえずみんな声をかけあって頑張る
③昼ごはんにほうとうを打つ
➡ (物理的に)場があったまったところで、今度はそのまま体育館の床で各クラス、粉からほうとうを打たせられる(作らないとご飯はない)
④富士山ふもとでオリエンテーリング
➡ 翌日は、またもや出席番号順のグループで、一日かけてオリエンテーリングをさせられる。地図読みと謎解きが結構難しかった思い出。

⑤どこかの山登り
➡ おにぎり2つが入った弁当パックを持って、富士五湖近くの山を、ひいひい言いながら皆でぞろぞろ登る

・・・といったような感じです。こうした行程は事前には生徒には一切知らされていません。
 今も覚えているくらい、インパクトがあって「???」となったイベントでした。


4.種明かし


 2泊3日の行程を終えたあと、先生方からこの企画の種明かしがなされます。各行程には意味があったのだ、ということ。
 一部しか覚えていませんが、確かこんなような解説があったはず・・・

・バスの座席も、オリエンテーリングの班もバラバラにしたのは、中高一貫校だけど高校入学を機に、また新しい友達と出会ってほしかったからだ👍
・オリエンテーリング、謎解きも結構難しかったけど、班のメンバーで協力したらゴールにたどり着いたよね?
・途中、富士山麓の氷穴にも行ったよね?寒いし暗かったけど、進んでいればいつか出口が見える、明けない夜はないっていうことだ👍 …などなど。

 そして最後には、この企画自体が、「自分たちがいろんな経験を経て磨かれていくGem Stone(宝石)なんだと、気づいてもらうため」だったのだ、と。

 学年主任をはじめ、学年全体が大変ユーモアにあふれる先生方で、生徒を惹きつけて楽しませるのが得意。
 こうした種明かしも、私たち生徒も「なんだよ~、そういうことか!笑」と笑いあいながら聞いた思い出。

 解散前に、これは記念だ、といって学年全員が小瓶を渡されて終了 小さな水晶(Gem)のヘッドがついた、ネックレスでした。

 今考えてみれば、なんとも思わない普通のネックレスでしたが、なんとも印象に残った終わり方でした。

5.小話

 さてこの小瓶、残念ながら私はアメリカに引っ越すとき処分してしまいました。
 ですが、今回この記事を書くにあたって、仲の良い友達に思い出を聞いてみたら、依然「ジェムストーン」で意味が通じたほか、ネックレスをまだ持っている子もいました(!)。

  このGem Stone合宿が導入された背景には、「中高一貫6年間で、修学旅行だけでなく毎年、学年全体の宿泊行事をもうけたい」という意図もあったそうです(同じく行事がなかった中学2年時も、新しく"English Summer Camp"が導入されました)。

 中高生のときは意識もしませんでしたが、学年全体でのお泊りイベントは貴重だったし、先生方のナラティブも作り方が秀逸
 10年以上も前の単なる宿泊行事ですが、今も記憶に残るような思い出をくれて、先生方に感謝です。

 後日談ですが、モルモット学年は、宿泊行事も含め新企画に手を広げすぎて予算がなくなりました、と保護者に連絡あり。通常、卒業記念品としてもらえるティファニーのネックレスは自主購入となりました笑。

 でもモノより思い出、ってこういうことだな、と今だからわかります。

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 次回は何かこうかな・・・友達にも書いているうちに色々思い出してきました。本格的な中学3年生の卒業論文か、汗と涙の体育祭か、どっちか書いてみようと思います。

※あくまで当時を振り返って、思い出を徒然に書くものです(もちろん学校とは何も関係ありません)。今の洗足については、公式情報をチェックされてください。
洗足の公式ホームページ
https://www.senzoku-gakuen.ed.jp/

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