スポーツにおける「具体⇄抽象」

私は去年から、細谷功さんの『「具体⇄抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問』という本を繰り返し読んでいます。その影響が最近出ているように感じています。今回は、この思考をスポーツの指導の面で考えていきます。

まず、具体⇄抽象の思考のメリットについて書いていきます。
まず、抽象化することで問題を複合的にみることができます。たとえば、二つの問題の共通点を見つけ出すことができることです。ほかにも、説明する際の順番を適切に考えることができるようになります。(私はまだ不安ですが、、、)

私は高校時代から、選手に的確にわかりやすく伝えられる方法を考えていました。そのなかでわかりやすい指導とは、目標設定の明確化による逆算練習法ができることだと思います。また、指導者と選手の練習時の感覚が異なるため、アドバイスする際に選手との共通理解が必要になると思います。
上記のことを具体⇄抽象で考えてみると、、、


まず、指導者の思考回路は「具体→抽象→具体」の流れになっています。指導者は、論文や研究資料の内容から練習計画を作成し、選手に伝えるという流れができているからです。詳しく解説していきます。

まず、論文や研究資料は専門性がとても高いものです。「具体的すぎる」と言い換えることができます。そのため、指導者はこの具体的なものから練習に活かせるものを探す作業が必要になります。この作業は、共通点を見つけることだと考えています。共通点を見つけることは抽象化を行っていると本書から考えることができます。

次に、共通点を見つけた内容を選手に伝える作業に入ります。この時に指導者は、的確にわかりやすく選手に伝えなければなりません。私はこの作業をトランスレーション(翻訳)と呼んでいます。これは具体化と考えることができます。

これらのことから、指導者の思考回路が「具体→抽象→具体」だと考えました。うまく伝えられているかわかりませんが、意識して考えてみるといつもと違う目線で練習を見ることができると思います。


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