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なぜグローバルを舞台にして生きるべきか

  • この記事は何?

    • すっかり馴染み深いグローバリゼーションという言葉が普及してからだいぶ時間が経ちましたが、なかなかグローバルの舞台へ一歩踏み出せない若手社会人(若手ではない諸先輩方も)や、いずれ留学や海外就職したいけどなんだか悩んでいる学生さんに向けて、私なりの観点で「なぜグローバルで生きるといいのか(楽しいのか)」を共有させていただくものです。

    • disclaimer的に書きますが、ここで書いていることは「グローバルを舞台にして生きないと達成できないことや得られないこと」ではないので、極論人それぞれのやり方があるという前提でお読みください。

    • よく巷で言われる以下のような内容は除きます。(部分的に被るかもしれませんが)

      • 英語が話せるとできる仕事が増える(給与なども上がる)

      • 日本は今後人口も減るし賃金も低いから、外にでるべき

      • 海外に出ると視野が広がる

  • グローバルを舞台にするといいこと① 話が面白くなる

    • みなさん日々仕事でもプライベートでも、家族、友人、同僚などと会話しますよね。そんな時、当然話が面白い人のほうが惹きつけられるし一緒にいて楽しいですよね。

    • グローバルで活躍していると、本当に色々なものを見たり聞いたり、触れたりして5感で新鮮な体験をしまくります。こうした体験を通じて楽しい瞬間、驚く瞬間、絶望的な瞬間のストックができます。人が話す時は、自分持っている知識や経験をベースに話すわけですが、総じて「実際に体験・経験したこと」というのは「ネットで見つけた情報」や「人から聞いた情報」より遥かに独自性があり、深さがあり、インパクトがあります。例えば、「インドには乗車率300%超えの電車があるらしくて、まじで命懸けでみんな乗るらしいぜ」なんて話をネットの写真と一緒に見せられるより、「インドに出張に行った時、あの有名な乗車率300%の電車に乗ったんだけど隣の客の脇から恐ろしいくらいカレースパイスの匂いしてそれ1時間耐えてたら嗅覚狂って、その日寝るまで何も匂わなかった」という話の方遥かに聞いていて面白いでしょう。

    • 「話が面白くなる」というのは、ただ友達と飲んでいる時のネタになるというだけでなく、仕事でも役立ちます。「話が面白くなる」背景には、本質的には「話を面白いと思ってもらえるだけの具体性と深みとインパクトがあり、それを支える知識や体験がある」わけです。こうした生の知識や体験というのは、それ自体が仕事において価値になる場合もありますし、ちょっと頭を捻って横展開させたりアナロジー思考を駆使すれば意外な発想や、多くの人が気づかない視点から物事を見れるようになります。

    • 逆にグローバルに働いていないと話がつまらないのか、というと決してそういうわけではありません。そもそも話の面白さに関しては他にも色々な要因がありますので一概には言えませんが、あくまで確率論的にそうだろうという話です。例えば、日本で生まれ育ち、日本の教育機関を出て、いわゆるJTC(Japanese traditional company)で働いて、海外もそんなに行ったこともないし興味もそんなにない人と、日本で生まれ育ったが奨学金などを勝ち取って留学をして、グローバルで活躍できる企業(別に外資じゃなくてもいい)に勤めたり、自分でフリーランスなどで海外顧客などもターゲットにして色々情報収集して現地調査兼ねて旅行に行っている人であれば、どちらの方が直感的に話したいと思うでしょか、あるいは一緒に仕事をしてみたいと思うでしょうか。人それぞれの生き方がありますので、前者の人を否定するつもりは全くありませんし、そんな権利もありませんが、普通に考えた時にみなさんならどう思うか、という話です。どちらを選ぶかはみなさんの自由ですし、二者択一なわけでもありませんが、どちらかと言えば後者のような人生を生きたほうが面白そうじゃないでしょうか。

  • グローバルを舞台にするといいこと② キャパシティが広がる

    • 文字通りですが、グローバルを舞台で生活や仕事をしていると圧倒的にキャパシティが広がります。

    • ここでいうキャパシティというのは、1人間としてのいわゆる守備範囲のようなイメージです。仕事でできることが増えたり、使えるツールの幅が広がるといったこと以上に、プライベートも含めた生活や人間関係の守備範囲のようなものです。

    • 20代の若造が何を偉そうに、と思われるかもしれませんが、人生を生きていると、嬉しいことや楽しいこともあれば、びっくりすること、落ち込むことなど本当に色々なことが起こります。特に後者の「本音を言うと起こってほしくないこと」というのも次々起こるのが人生ですよね。そうした時に動じないメンタリティや、実際に起きても問題解決できる対応力というのは非常に重要だと思います。これは周りのためでもあるし、それ以上に自分のためです。こうしたキャパシティや守備範囲をとくに若いうちからできる限り広げておくと、プライベートや仕事で想定外のことが発生した時もメンタルをすり減らさずかつ適切に対応できるでしょう。(対応が必要なくてとりあえず受け入れる、という場合ももちろんあると思います)

    • すごい煩雑で細かい例ですが、例えば、仕事でいえばXという国の人はまじで国民性的におっとりしててルーズだから、マイルストンをとにかく早めに早めに打ち続ける習慣がついたとか。プライベートでいえば、Yという国で1年過ごしてゴキブリを見るのが日常茶飯事だったから、日本でコキブリに遭遇しても全く動じなくなったとか。

    • 別にそんなの捉え方次第だし、グローバルを舞台にしなくても広げられるんじゃない?と思った方、それはそうだと思います。ただし前項でも書きましたが、5感で実体験する、というのは人間に強烈なインプレッションと耐性を与えますので海外で色々なものを見て、色々な人と話して、色々体験するのは、キャパシティをドカンと広げるのに非常に有効だと個人的に思います。

    • 私の好きな本の1つに草薙龍瞬さんの著書「反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」」という本がありますが、本書ではいわゆる現代人が抱える悩みの根源には「反応してしまうこと」があると言います。詳しくはお手に取って読んでみてほしいですが、日々の生活の中で色々ストレスの原因になることってあると思いますけど、人間でやはり性質上、別に反応しなくていいことにも自然と「反応してしまう」んですよね。ただこれは考え方や意識を変えれば反応しなくていいことには反応しなくなり、その分ストレスや悩みも減ります。この「反応しない力」を高める上で、考え方や意識を変えることも大事ですが、この章で話している経験を増やしてキャパシティを増やすことも有効だと思っています。キャパシティが増えれば、ちょっとやそっとのことでは反応しなくなるので、その分自分のエネルギーを無駄使いしなくて済むようになるからです。

  • グローバルを舞台にするといいこと③ 教育の仕方に影響する(次世代へのバトン渡しで大事なこと)

    • グローバルを舞台にして生きるといいことの最後は、教育、そして子育てという文脈での意見です。急に対象オーディエンスが親になったやん、と思うかもしれませんが、いずれ家族を持ちたいと思ってらっしゃる方も多いと思いますし、教育というのはいつの時代も非常に重要だと思いますので、触れさせていただきます。

    • 人生を通じて世のため人のためになることをするのは大事ですが、次世代へバトンを渡すというのもまた1つ非常に重要なことです。その時に切り離せないのが、教育でしょう。私は子育てをしたこともありませんし、教育の専門家でもないので偉そうなことを言う資格もないし専門的な見解を述べることもできません。ただし、グローバルを舞台で生きた経験はいずれ子供を育てる上でも価値のあるものになると思っています。

    • これからの世界は間違いなくより一層グローバル化していくでしょう。そして今後自分のジュニア世代も世界を舞台にして生きたいという感覚を持つことが多いに想定されます。そうした時に、自分がグローバルの経験があれば色々と自分の経験に裏打ちされた話をしたり、アドバイスをあげたりできます。親と同じような生き方をするのがいい、という話ではなく、引き出しがあるかどうかで変わるということです。グローバルの舞台を夢見る子供に対して、「ごめん、経験ないからわからん」というより、「自分の時はこうだったし、こんなことを見たり経験したぞ、ただきっと今の時代だとこういったことも経験できるだろうし、〇〇の国なんて楽しいんじゃないか」みたいな話ができた方が有意義だし、楽しいでしょう。また話の内容だけではなく、教育方針全体を考えるという意味でもグローバルで色々な体験をしていれば今後の時代にどういったことが成長が求められるのかなどのインプットになるはずです。

  • まとめ

    • 「なぜグローバルを舞台にして生きるべきか」への3つの意見

    • ①「話が面白くなる」→実体験をベースにした話は面白いし、意外性や奇想天外なエピソードで仕事でもプライベートでも機会創出に役立つ

    • ②「キャパシティが広がる」→壮絶な経験をしたり、バックグラウンドのことなる人たちと接する中で、人生の守備範囲が広がる

    • ③「教育の仕方に影響する」→自分で経験・体験したことをベースに幅広い視野で物事を捉え教育方針を考えられすし、子供と会話するときも有意義になる

これ以外にもグローバルを舞台にして生きるといいことはたくさんありますが、30秒くらい考えて頭にポンポンと浮かんだものを殴り書きさせていただきましたw
最後まで読んでいただきどうもありがとうございました!

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