見出し画像

レシピ公開~チーズケーキ編~

世の中には二種類の人間に分けられる。


それはチーズケーキが好きな人間と、そうじゃない人間に、だ(当たり前だ


チーズケーキ。好きな食べ物を選べと言われたら上位ランク20位以内には食い込むのではないか、というくらい個人的には好きな食べ物だ。


この子のいい所は、どんなにお菓子作りに慣れていない人が作っても美味しくできる、という大らかさがまず挙げられる。

作るのが非常に簡単で「材料が少なくても構わないわ」という謙虚な部分も魅力的。

それから珈琲や紅茶、ワインにカクテルと、どんな飲み物とでも合わせられる社交性だってある。

もちろん、手を掛ければ更に美味しくなれるという伸びしろが大きい部分も見逃せない。


優しくて懐が深くて将来性のある子で、なにより「あたしはチーズよ!」と他とは一線を画す自己主張ができる芯の強さも大きなポイント。こんな子はなかなかいません。


例えるなら・・・そう、ろくでなしブルースの七瀬千秋だな(古い


そんなカフェモフリーが抱える七瀬千秋ちゃんは、実は開業以来何度もバージョンアップを繰り返しております。


これでもっと美味しくなるのでは?


こうすればもっと食べ応えあるのではないか?


そこまで費用を掛けなくても、その中で美味しさを変えられる柔軟性・・・ここも人類に愛される所以でしょうか。


そんな七瀬千秋ことチーズケーキちゃん、当店のレシピはこちら↓


チーズケーキのレシピ


開業当初、コストよりもとにかく「如何に手間を掛けないか」に重きを置いていたのはこのnoteの中で繰り返し書いております。

しかし営業している中で、ガトーショコラをもっと大きくしたい、とレシピを変えたところ、対となるスイーツ・チーズケーキと大きさの差が出たためこちらもレシピを見直そうと発案、その結果現在のレシピに辿り着きました。

レモンやヨーグルト、さつま芋との親和性も抜群で、他のメニューとのコラボにもよく駆り出されます。


使用している卵が当初はただ混ぜるだけだったのですが、卵黄と卵白に分けてメレンゲにしたのです。

これにより形が以前より崩れやすくなったものの、ふんわりと柔らかい触感になりました。


ケーキが温かいうちは非常に柔らかいため、この状態でのカットは必ず崩れます。冷やしてからカットしましょう。


ちなみに僕は冷やしてからテグスを使って押し切ってますが、ケーキナイフでも温めればOKです。

長いケーキナイフを温めるのはなかなか骨が折れます。そこで僕がお薦めする温め方は、牛乳パック等1ℓの紙パックにお湯を注ぎ、そこに突っ込むという野蛮な方法です。


でも大丈夫、なにせチーズケーキちゃんは懐が深い。これくらい許してくれます。



また、クリームチーズの量を減らしても濃さの変化もそんなに差を感じないことから、コストダウンにも成功。


現在のチーズケーキはレシピを変えてよりガトーショコラの売上を抜き、スイーツ部門の売上は首位を独走、粗利率に関してもTOP3に入っております。



そんなこの子のポテンシャルの高さと、ここまでぶっちゃける自分のサービス精神に今さら驚いております。



毒を食らわば皿まで。せっかくなので、開業当初の簡易版チーズケーキのレシピもサービスしちゃいます。


チーズケーキ簡易版のレシピ


もうめちゃくちゃ簡単です。とにかく楽に作りたい!という方はこちらを是非。もちろん美味しさは保証します。

クリームチーズの量を330gにすると非常に濃厚で更に美味しくなります。


また、簡易版に至っては、切るにあたって一晩置かなくても大丈夫。というか、温かいうちに切ってから冷やしましょう。その方がケーキナイフを温めなくても良く、そこまでこの子は楽なのです。

しかし食べるのは焼きたてより冷やしてからの方が断然美味しいです。



取り出した後の流れをまとめると、


【現在版】粗熱を取る→冷やす→カット→食べる


【簡易版】粗熱を取る→カット→冷やす→食べる


です。



どちらも個人的にはホイップやジャムと一緒に頂くのがベターだと思うけど、なにも付けなくたって美味しいです。



チーズケーキちゃん、どこまでも優しいですね。






P.S.誰が練馬の中田小兵二やねん。

最後まで読んで頂きありがとうございました。