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血の通わない親子

少し話が逸れますが、同性カップルが子供を授かるということは、必然的に精子(もしくは卵子)の提供が必要になります。自分と血縁のない子を持つことに対して抵抗感があるのでは?と思うのは抱いて当然の疑問だと思いますし、実際私も真っ先に心配したのはそこでした。

今回はそのあたりについて、私の考えをお話ししておきたいと思います。

結論から言うと、私は『愛は勝つ』と思っています(ふざけてません)

男女のカップルから子どもが生まれたとき、その子の親として間違いないのは母親だけです。お腹を痛め、血を流した"出産の事実"が証拠になります。

と、なるとですよ?

産んでない方の親はどうなるのでしょう。彼らには"親である証拠"がありません。生まれてきた子と自分に血縁があるとは言い切れないのです。

なのに誕生を喜び、自分の子だと確信を持って抱きます。どうしてでしょうか。

それは妻のお腹が大きくなる10ヶ月間をずっと側で見守ってきたからです。愛しいと思う人が育てる命に愛情をかけてきたから、生まれてきた子を我が子だと思える。自分と同じ血がその子に流れているかなんて、その時点ではどうだっていいはずです。

そもそも全く血の繋がらない他人と一緒に生きる決意をした時点で、家族と呼ぶ間柄に血縁が必要でないことは証明されています。

父と母はもともと他人ですし、私とナチコも他人ですが、家族です。そういうこと。

母の言った「あんたが産んでほしい」という正直な気持ちを私が深刻に捉えなかったのは、言われた時点で既にこの考えを持っていたからです。

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