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テーマから決めるって話

 以前大学の授業でとある有名プロデューサーさんのお話を聞く機会をいただけた。どのように映画やドラマを作っていくのか、プロデューサーは何をするのかというお話を伺った。オリジナル作品を作る場合にはまずはテーマを考えるらしい。

 例えば「多様性」。ダイバシティなんて言葉が流行って注目されていたけど、本当の多様性とはなんだろうという問いを立てたらしい。そして、自分にとっての多様性を描くためには「障害のある人にラブストーリー」を作ろうと至ったらしい。それと掛け算したのが、大ヒットしたとはいいがたいもの根強い人気を誇った恋愛ドラマの「人の心を丁寧に描く」というポイント。そんなテーマのもとに出来上がったのが某人気ドラマだとか。
 上記から感じたのは、学びや気づき、疑問の大切さだ。「多様性」に対する自身の気づきや疑問と以前の出来事からの学びを掛け合わせている。

 この授業の話を友人にしたわけだが、どうにも相手の興味をそそられた気はしていない。私は面白いと感じたが、相手も同様に思ってもらえるよう伝えただろうか。
 人に興味を持ってもらうことがとても苦手だ。話すにしても、こうやって文章を書くにしても。noteを読んでいると、すごく共感できる文章でも自分には理解できないような思考や感情について書いた文章でもすごく面白いと思いながら読むことができる。しかし、自分の文章がそうなっているとは到底思えない。
 どうすれば人の心を掴むような話し方、書き方ができるのだろうか。内容の問題なのだろうか。

 ところで映画業界とかコンテンツビジネスに携わる道は一つではないと講師は言った。私は就職先としてメディアの道へ漕ぎ着けることができなかった。それでもいつか人々の心を魅了させ、希望を与えるコンテンツに携わりたいという想いがある。
 進む道はそんな映画業界とは全く違う。いつか合流地点があるのか怪しいような道だ。しかし道がないなら、自分が作るという気持ちで活路を開きたい。別に本業ではなくてもいい。ただ好きなものとの繋がりを持って、少しでも貢献できたなら嬉しいだろうな、と。

最後に、私も自分の人生に対して明確なテーマを持ちたい。スタンスとよぶべきだろうか。とにかくそのテーマ、スタンスを決めて、自分の思い描く道を切り拓いて自分を確立していきたいと切に思う。

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