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インクルージョンに伴う痛みと、他者理解

無意識に使っている思考傾向を可視化する、カレイドコンパス。2018年以降、トレーナーとしてセミナーや個別キャリア相談で活用しています。最近では、職種ごとに必要とされる思考傾向をお伝えして、どのように育てていくかであったり、元々もっている傾向が活かせる職種とは何かを考えるお手伝いをすることもあります。まずは自己理解です。

可視化することで、自分の傾向が認識できると、他者との違いも考えやすくなります。なぜ、あの人とはしっくりくるのかであったり、なぜ、あの人とは誤解が生まれやすいのか、ということが理解しやすくなるのです。

他者理解が進むと、グループや組織として、どうしていきたいか、と次のステージへ進みやすくなりますね。同じ傾向の人だけで集まっても、物事は進まないという気づきが生まれるからです。特に、新たな企画を進める時、イノベーションを起こすときには、あえて、自分と異なる傾向を持つ人、つまり、自分とは違う強みを持ち気づきをくれる人、自分の弱みを補完してくれ人との協業は不可欠です。プロジェクト全体の質を上げたり、最後まで推進することにつながるからです。

けれども、自分のことなのに、自分の強みや弱みには気づけないこともあります。可視化されても、最初は受け入れにくいこともあります。信頼できる人のフィードバックや、伴走によってそれらの痛みが解消されて、しっくりくる、自己概念と一致することまで進んでいくんですね。

自分の中の多様性が広がると、グッと楽になります。そうして、他者理解、組織でのインクルージョンと、徐々に広がっていきます。

専門家の一人としてアドバイスしています。