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暗黙知を実践知にする、社会人大学院の役割

研究を続ける大学院にて、博士課程を修了された方々のお話を聴く機会がありました。印象的だったことは、「暗黙知を実践知とする役割があるのではないか」というお話です。

所属する企業等で培った経験や知識を、研究を通して言葉に落とし込み、他の場でも活用できる実践的な知識としていくことでしょうか。

わかりやすい例として、研究者となって大学などで教鞭をとる方法があります。これから社会人になる学生にとっては、研究と社会人経験と両方の経験を持つ教員がいることは、刺激にもなるでしょう。けれども、もちろん、誰もが教員を目指すわけでもなく、組織や地域の中で新たな活躍の場を広げていく道もあります。

研究を経験した社会人の方が、どのような変化を経て、その後どのようなキャリア形成をされているかというお話は、とても興味深く、参考になるお話ばかりでした。何よりも、誰に強要されたのでもなく、自ら研究の道を選び、仕事と両立しながら大学院を修了された皆様の姿には感銘を受けます。仕事で重要なポジションに就いたり、ライフイベントが重なったりと様々な事情がある中で、あえて挑戦するということ。意欲は誰にも止められないということかもしれませんね。

社会人大学院は、お互い、それぞれのテーマに挑戦する仲間に敬意を示す雰囲気と見守る先生方や機会があります。改めて、出会えたことに感謝する一日となりました。

挑戦することで、出会えるご縁や受け取れるものがありますね。