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受粉と種まきのリーダーシップスタイル

先日読んだ論文の中で印象的だった言葉に、「リーダーシップ・コレクティブ」という言葉があります。
リーダーシップを発揮するプロセスの中で、メンバーに栄養を与えて根を張り巡らし、花へ受粉するように多様な人と人との交流を促す。そして、影響を広げていくために種をまいていくというものです。

メンバーの成長や行動変容のための場を提供し、言葉や行動で育てていくということでしょうか。「種をまいて拡大していく」という表現は、楽しくも感じられてハッとしました。
というのも、「リーダーシップを発揮する」ことに、苦手意識を感じる方も多いからです。

リーダーや管理職向け研修では、「どんなアドバイスをしたらいいか悩む」という話をよく聞きます。「導いていかなくては」と考えすぎてしまっているのかもしれません。

普段のやり取りの中で、栄養を与えるように言葉かけて機会を提供する。その継続で、育っていくと思うと気持ちも楽になりますね。

また、「リーダーシップ」はどのポジションの方でも発揮できるもの。
メンバーがどんなリーダーシップを発揮しているのかわかると、場づくりをサポートしてもらいやすくなります。例えば、誰にでもフラットに接して話やすいメンバーがいるとしたら、その方の存在が潤滑油的となっているのかもしれません。

栄養を与えていく、交流の場を作っていく、種をまいていく、そうしてメンバーの活躍の場をさらに広げていきたいものですね。