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承認欲求の承認は、何を承認すべきか?

全世界で1200万部を突破した大名著「人を動かす」

この中で「人は自己重要感を渇望している」という表記がある。人を動かすには、その人に自己重要感を持たせよ、と。これはつまり「その人の承認欲求を満たせ」と言い換えることができる。

承認欲求。昨今では「承認欲求が強すぎる人」などと、揶揄されるような表現で用いられることが多い。しかし我々が生きるうえで抗えない欲求であることも間違いない。したがって、承認欲求に対して、無自覚に忌み嫌うのではなく、きちんと向き合ってみることが大切なのではないか。そう思って、一度「承認欲求との付き合い方」を考えてみることにした。

承認欲求とは、人から承認されたいという欲求だ。マズローの5段階欲求では4番目の欲求として紹介されている。

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5段階それぞれの解説については「マズロー」でググれば死ぬほど出てくるので割愛させてもらうとして、今回は「承認欲求では“何を”承認すべきか」を考えたい。
※ちなみにマズローはスシローの悪口だと思っている人がいて思わず嫉妬してしまった。

……と、それはおいといて、この“何を”を考える上でもう一つ有効だと思われるのが、ニューロロジカルレベルの図だ。

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これは人間が持つ意識レベルを体系化したもの。上に行けば行くほど、その人に与える影響が大きくなる。こちらも詳細は「ニューロロジカルレベル」でググればたくさん出てくるので割愛。今回は「承認欲求では“何を”承認すべきか」の一点に絞って考えてみたい。

それぞれの意識レベルについて承認するとしたら、このようになる。

自己認識:あなたの存在は素晴らしい
信念・価値観:あなたの想いは素晴らしい
能力:あなたのスキルは素晴らしい
行動:あなたの振る舞いは素晴らしい
環境:あなたの状況は素晴らしい

当然、上に行けば行くほど承認されたときの喜びが大きい。一方で、「何を承認するか、して欲しいか」のレベルが双方でずれていると、実は承認欲求が満たされないのではないかと思う。

たとえば、頼まれていた仕事を締め切りよりも早めに終えたとき。

自己認識:だいぶ早いね! あなたの存在そのものが素晴らしい!
信念・価値観:だいぶ早いね! あなたのその想いが素晴らしい!
能力:だいぶ早いね! あなたのそのスキルが素晴らしい!
行動:だいぶ早いね! あなたのその振る舞いが素晴らしい!
環境:だいぶ早いね! あなたのその状況が素晴らしい!

どうだろう。自分だったら信念・価値観辺りが嬉しい。自己認識だと少しうさん臭さを感じてしまう、というのが正直なところ。これはもしかすると人によって違うかもしれない。能力を承認してもらうのがしっくりくる人もいれば、行動を承認してもらうのがちょうど良いと感じる人もいる。

つまり「承認欲求」とは「相手が承認して欲しい意識レベル」に合わせることが大切だ。一口に「承認欲求」と言っても、“何を”承認するべきか。ここは常に相手とのチューニングが必要となる。

人は承認欲求を渇望している。それを適切に満たすためにも、“何を”承認するのが最も大切なのか。ここを適切に見極めながら、承認し合える世の中にしていこう。

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