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『友人の本棚~1分で読める感想文~』Vol.83「不食という生き方」

何も食べずに生きられる人がいる。まことしやかなこの噂を聞いたとき、僕は自分の耳を疑った。しかし、どうやら本当らしい。今では世界に約10万人ほどいる彼らのことを「ブレサリアン」(ブレス=呼吸主義)と呼ぶそうだ。

不食の弁護士として活動する秋山さん。元は「肉か魚を毎食食べる」ことを必須にしていたにも関わらず、どのようにして「不食」の世界に足を踏み入れたのか。そもそも、不食で生きることは可能なのか。

私はジャスムヒーンさん(不食者)のワークショップに参加しました。
(中略)
するとそこで、思いがけないことが起きました。
ワークショップ開始の前日、私はお腹を壊してしまい、ワークショップの期間中(計5日間)は水分こそとりましたが、まったくお腹が空かなかったのです。さらにその後、ずるずると食事をする機会を失ってしまい、気がつくと何も食べなくなって一週間が経っていました。
(中略)
このとき、私の中で化学変化が起きました。
しっかりと食べなければ死んでしまうという固定観念がフッと消えたのです。

食べなければ死んでしまうという固定観念。にわかに信じがたいけれど、どうやら固定観念らしい。ただ、筆者は言う。食べたければ、適量を食べればいいと。大事なことは、無理をしないこと。食べてもいいし、食べなくてもいいし、食べたくなったら食べればいい。そういうスタンスでいられると、身体もリラックスできて、「気」を取り込めるのだそうだ。

僕は以前、ショートスリーパー(短時間睡眠者)に憧れて、チャレンジをしたことがある。けれど、難しかった。合う、合わないがあるらしい。きっとこの「不食」も、合う合わないがあると思う。ちなみに僕はあまり食へのこだわりがないので、素質はある気がする。ということで、ちょっとずつ「不食への道」を歩んでみたい。

断念したら、それはそれでいい。大事なことは試してみること。ご一緒くださる方は、ぜひ。


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