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フリーランスとして独立いたしました。

こんにちは。トマトジュースとお風呂が最近のマイブームな江川です。ご報告です。2021年3月31日に約6年間お世話になったNPO法人北海道エンブリッジを退職し、フリーランス(個人事業主)として4月1日に独立開業いたしました。

在職中お世話になった皆様、本当にありがとうございました。あたたかい応援や祝福のメッセージがとてもうれしく心強くて、大袈裟かもしれませんが「生きててよかったな...」と思いました。

今このタイミングで独立するのはもちろん不安もありましたが、覚悟を決め、フリーランスへ転身する決意をいたしました。

「次はどんなことをやるの?」と気にしてくださる方々もありがたいことにいらっしゃって、まだロゴも名刺もできていないのですが、まずはnoteでご報告できればと思います。


6年間で見えてきた、やりたいこと。

専門学校を卒業し、デザイン会社で3年間経験させていただいた後、NPO法人北海道エンブリッジに転職しました。理由は大きく3つありました。

①将来NPOを自分で立ち上げたいと思っていて、最前線で札幌の企業や学生に出会うことができ、現場で学ぶことでリアルな社会を知れると思ったから。(創業10年近いNPOを作り上げてきた代表の元で直に働きながら学ぶことができる絶好の機会)
②就職する前に自分のキャリアについて選択肢を広げるキャリア教育の重要性に気づき、働く前に様々な大人と出会える機会をつくれる仕事があったらいいなと思ったから。
③デザインの中でも地域の困りごとや社会課題を解決するソーシャルデザインに興味を持ち、NPOにはデザインがまだ足りていないと知ったから。

実際に働かせていただく中で、思いを持って楽しみながら働いている人、若者を応援したいと思っている人は札幌、北海道、全国にたくさんいる!と知ることができました。出会った皆さんとのご縁は私にとって大きな財産です。

エンブリッジは現在、創業支援をはじめ様々な事業を行っていますが、入社当初は長期実践型インターンのコーディネートがほとんどでした。

すると、インターンを受け入れてもらいたいと思っても、実際に受け入れられることができる企業は、そう多くはないという現実を知りました。もちろん様々な理由があるのですが、なぜ受け入れることが難しいのかを考えていくと、大きく分けて3つの課題があるんじゃないかということに気づきました。

①業界にとっての常識や企業内の風習を変えていきたいと熱い思いを持っている経営者や社員がいても社内に理解者が少ない。
②若手を育てられる社内体制がまだ整っていない。
③売上が安定しておらず時間とコストをかけられる余裕がない。

この3つを解決することができれば、安定してインターンシップを継続できる状態を生み出せるのではないかと思い、考えた仮説は以下の3つです。

①社長と社員の意思疎通が図れている(目的と手段が一致している状態)。
②新卒で入社した社員を一人前に育てられる仕組みや人材育成環境がある。
③安定した売上の柱がある。

「農業」「旅」「登山」「恋愛」この4つのどれかで例えると、たいていのことはわかりやすくなると思っているのですが、農業に例えると、インターン生は「種」。種をどんどん土に埋めていっても、土が良くなければ全て枯れてしまいます。

まずはいい土づくりが大事なのではないか。そう気づいてから「中小企業の支援を専門的にやりたい」という思いがどんどん強くなっていきました。この6年間を通じて、心から応援したいと思う人たちに出会えたことも大きいです。

そこで、わたしがやりたいと思ったのは「社長と社員が互いにリスペクトし合い、互いの人生設計を応援し合い、どちらも幸せになれる関係性を生み出す」ということでした。

どちらかが欠けても成り立たない関係性なのだから、どちらかがどちらかに合わせるのではなく、理解し合うことができたなら、毎日楽しみながら働くことができるはずだし、そういった関係性をつくれていれば、自ずと3つが解決していくのではないか...と!

今のわたしができることは、デザインやコーディネーターとして培ったスキルを生かし、自分の働く会社に誇りを持てている状態をブランディングを通じてつくるサポートをすること。そして、もっと経営のことも理解したいと思い、中小企業診断士の資格も取得できたらと考えています。

時間もお金もかかるし、すぐに効果は出ないかもしれないけれど、数年後、大きな変化が生まれているはず。そう信じて、自分の目指す社会の実現に向け、まずは挑戦する覚悟を決めました。


「RESUPPORT」として独立いたします。

屋号は「RESUPPORT」にしました(「リサポート」と読みます)。核となるのはディレクションを含めたデザインです。

どんな屋号にしようか考えていた時、セブンルールで食パン専門店「利」を経営する地明真希さんの回にとても感動したことを思い出しました。仕事中に事故死してしまった父・利男さんのお名前を、一つ一つのパンに焼印で入れていたのが凄く印象的だったんです。自分の一部が残り続けること、お父さんはきっと天国で、凄く喜んでいらっしゃるだろうなあって。

尊敬の意を込めて、私も父の社名の一部「SUPPORT」をいただきました。何をサポートするかは明確だったので、あまり迷いはなかったのですが、頭文字の「RE」には3つの意味が込められています。

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「renovation」「remake」「restart」3つのキーワードの頭文字です。


【1】 renovation

まず、2021年度からはじめるのは「renovation」事業です。リノベーションとは主に建築業界で使われる言葉で「手を加えてよくすること。修復。再生。」を意味します。

私が心惹かれる場所や建物の共通点を振り返ると、リノベーションされている建物がとても多く、私は今まで培われてきた歴史や文化が現代の技術とコラボレーションし、唯一無二のイノベーションを目撃できている事実にとても感動し、価値を感じるということに気がつきました。

中でも印象的でよく覚えているのは、台湾に旅行した時に訪れた「華山1914文創園区」でした。日本統治時代の1914年に建てられた酒造工場をリノベーションして作られたエリアです。

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▼ 手持ちの写真、全然いいものがなく、こちらのリンクに素晴らしくまとめられていましたので是非見てみてください...!

台湾はリノベーションや活用が上手という話を建築業界の方々から聞いていたのですが、古い建物を再利用し、芸術スポットとして新たに蘇らせる「文創エリア」というものがありました。

"歴史を残そうとする意識"が強いそうで、2002年5月に発表された「文化創意産業発展計画」では、文化と創造性を結びつけた産業を組み合わせて商品開発・コンテンツ作り・まちづくり・観光地づくりをしていくというもの。

文化は、音楽、ファッション、映画、テレビ、ラジオ、出版、広告、建築、デジタルコンテンツ、クリエイティブなどを指します(もうこれは本当に素晴らしいですよね...)。

▼ 私が行った時にやっていた展示。会場となっていた所もスケルトンになっていて面白かった!

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私が通っていた小学校は、もうなくなってしまいました。上から見ると「ま」の文字をしていた、とても珍しい建築だったんです。(そういったこともあって福岡の小学校をリノベーションしているFukuoka Growth Nextに行った時は本当に感動しましたね...!)

日本では高度経済成長の影響もあり、古い建物はどんどん壊され、近代的な建物へと変化してきました。そして、これから空き家や廃墟の増加が懸念されています。自分たちが今暮らしている場所にある価値を各々が見出し、残そうと思わないときっとなくなってしまうものがたくさんある。

そう考えた時に、文化や建物を未来へ残す手段として「リノベーション」という考え方は本当に大好きで尊敬していて、この考え方を人、企業、経営にも活かすことができないのかと考え始めたのが「renovation」をテーマに活動しようと思ったきっかけでした。

これまで出会った人、企業さんは、いいところ、素晴らしいところがたくさんありました。でも、ご自身では気づいていなかったり、あまり自信を持たれていなかったり...ということがありました。

すでにある確かな魅力をリスペクトし、現代にブレイクダウン&アップデートしていきたい。すでにある企業らしさを生かしながら、新たなスタイル作りをお手伝いしたい。そういった思いから、下記内容を中心にご提案したいと思っています。

noteのプロフィールにこれまでのお仕事をまとめていたり、ポートフォリオ的にマガジンにまとめておりますが、落ち着いたらちゃんとポートフォリオ的なものも作ります...!

・総合的なデザイン業務
・デザイン、デザインに関するディレクション
・イラストレーション、グラフィックデザインの企画・立案・制作
・印刷物の企画・デザイン・編集及び制作
・インターネットホームページの企画・制作
・ブランド、ブラディング及びブランド・マネージメントに関するコンサルティング
・同サービスに関する各種ツールの企画及び制作の請負・販売


【2】 remake

そして、2022年から取り組んでいきたいと考えているのは「remake」事業です。再び映画化するといった意味でよく使われる「リメイク」は「作り直す。修正する。改造する。」といった意味があります。

最近、着物に興味があって色々と本を買ったりしているのですが、着物にもリメイクなどがあるように、ファッションでも使われる言葉ですね。

内部を作り直す・作り変えるという意味合いを強く持っていて、企業の計画や戦略を作り直すお手伝いをしたいという思いがあり、これからより専門的なスキルを身につけ、成長する一年にしたいと思っています。

あとは「アップサイクル」といったキーワードも大切にしたいと思っていて、北海道ならではの文化や素材、資源を大切にしながら、未来に残し続けられるようなプロデュースもやっていけたら...と思っています。


【3】 restart

そして最後に「restart」事業です。「再出発」という意味ですが、キャリアデザインの支援をしていきたいと思っています。

最近、就職した1社目を心身の不調が理由で退職し、やりたいことが見つからず2社目をどうしよう...と迷っていたり、悩んでいる友人や大切な人たちが、私の周りでも何人かいます。

何か役に立てること、できることがないかな...と常々思っていたのですが、あることに気づいてハッとしました。

3年以内に約3割が離職するという話は有名で、ミスマッチを防ぐにはどうしたらいいのか?と今までは企業さんに向けてできることを考えてきました。でも、その辞めてしまった約3割の人たちのことを考えたことがなかったんです。辞めた後、果たしてネクストステップは用意されているのだろうか?と。

私の周りでは、十分に実力はあるけれど、1社目で「失敗した」と思い、自分に自信をなくしてしまっていたり、2社目でもうまくやれなかったらどうしよう...と、なかなか次の一歩が踏み出せない人が多いように感じました。

無理に一歩を踏み出すよりも、まずは「こんな生き方できるといいな」と理想を見つけるところからお手伝いできたらいいかなと思い、ワークシートを作ってみたり、カフェでお茶がてらキャリア面談をしたりするところからスタートしてみました。

すると、明らかに企業のやりたいこととその人がやりたいことが合っていなくて、「それは単に会社が合わなかっただけだね」と伝えると「えっ!そうなの!?」というリアクションがとても多くて驚きました。

それは学生時代から就職活動に積極的だったり、面接1社目で就職が決まった!といった人に多いような気がしました。逆にいうと、いろんな業界や企業を見ていたり、インターンで知っていたりすると、比較できるので「ここの方が自分に合っているな」と思えるけれど、確かに1社しか知らないと合っているか合っていないのかなんてわからない...。

そういう意味でもインターンシップってなんて素晴らしい仕組みなんだ!と改めて思ったわけなのですが、こちらはまだ仕事とするイメージがわいておらず、まずは柱をしっかりと立ててからやっていけたらいいな...と妄想しているところです。

最後に。

その他にも、個人的に仲のいい大好きな人たちとコラボレーションしたり、作品を作ったりできたらいいなあ、なんて思っています。ライブにも旅行にも行きたいところにも行けないし会いたい人にも会えないこんな世の中、とにかく楽しいことをしていないと本当にもうやってられないな!!!と思うことが増えてきたので、どんどん楽しいことをしていきたいですね...!

▼ 先日企画した場にて。大好きな人が大好きな人と話してにこにこしているの、なんて幸せだーーー!!!なんて日だ!!!!と思わず小峠さんになりそうだった日でした。

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そして、幸いなことに、これまでお世話になった方々から仕事のご依頼をいただき、本当に本当にありがたい限りです...!!!(涙)

しかし、いつまでも今までのお客様だけに依存していては新たな成長もないと思うので「こんなことお願いできないかな」といったご相談、いつでもお待ちしております!

何人かの経営者の方々にご挨拶したところ「身体が資本だよ」「身体に気をつけて」という言葉をみなさん口を揃えておっしゃっていたので、本当に身体が資本なんだな...と強く思いました。身体に気をつけながらフリーランス 1年目、前に、前に進んでいきたいと思います。本年度も何卒よろしくお願いいたします!

(RESUPPORT 代表 江川 南)

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