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『ライブ』を楽しむために、REDは映画館で観たい

「ONE PIECE FILM RED」

10月20日からアンコール上映が始まりましたね。皆さんは観たことありますか?

今ならDVDやAmazon プライムの配信でも、おうちでゆっくり観られるようになっていますが、この作品に関しては私「映画館で観たい……」って思ってしまうんです。

何を隠そう、私は終映日である2023年1月29日までに、計7回!映画館に足を運んで観に行った人間なのです。冷静になると「行き過ぎじゃない?」と自分でも思います。


だがしかし、微塵も後悔していないんです。

「すずめの戸締り」とか「THE FIRST SLAM DUNK」とか、当時他のヒット作が上映されている中でも、「やっぱこれだわ」と満足感があった。

これは家で観た時に実感できるものではない。


まあこの理由は単純に、『音』の違いなんだと思います。




映画館だからこその価値、やっぱりそれは『音』が理由


散々予告で「歌」、「音楽」のワードばかり出てるから当然ではあるのですが。

だって正直、TVの「映画冒頭シーンを初放送!」とか、Amazon プライムでも作品を観たんですけどね。

なんかものたりないんです。

最初に言っておきますがこれは作品がつまらないと思ったのではありません。人にもよるところですが、ストーリーや表現、キャラクター全部ひっくるめて私は面白いと感じました。1つの作品として面白くなかったら、わざわざお金を払って7回も行かなかったことでしょう。

そこで違いを照らし合わせた結果の私の答えは、単純に『音』でした。


ウタの歌とライブ


そもそも私、映画どころかONE PIECEに触れること自体ご無沙汰の人間でした。「Adoさんの歌を映画館で聴いてみたい」というのが最初の動機です。

鑑賞1回目、当時の目的を果たした満足感がありました。いつもならそこで終わりなんです。

問題はそのあとで、ふと「もう1回行きたい」と、普段の私なら早々出てこない選択肢が出てきました。まあ暴露しますと「推しをみつけてしまった」という個人的な理由がありました。でも「あの歌をもう1回聴きに行きたい」という気持ちもあったんです。

この時点で、「Adoさんの歌を聞きに行く」じゃなくて、「ウタの歌を聴きに行く」に心境が少し変わります。


まるで、実在する歌手の「ライブ」に行く感覚でした。


それをよく実感できるのは、やはり冒頭の「新時代」歌唱シーン。

もう「あれだけでも聴きに行く価値がある」と私は思っています。


今作品のメインキャラクター・ウタは、「自分の感情を、自身の歌の中で正直に、すべて注ぎ込む歌い手」と私は感じました。

今回映画に登場する7曲を提供された方々が、それぞれのウタの感情と向き合って作り上げたプロの、本気の音楽です。そこに魂が宿ってもなんらおかしくない。

それらを「うっせぇわ」を代表する、感情を歌で赤裸々にして、聴き手にまで揺さぶるように影響を与える歌を唄うAdoさんが、ボイスキャストを務める。

そんな本気の『音』を一番体感できるのは、やっぱ映画館なんです。


視覚を、真っ暗闇の中で、巨大なスクリーンに映された作品の世界観に集中させる。

聴覚を、大音量で細部の音まで聴こえる音質で魅了する。


この作品を最大限楽しみたいからこそ、環境の適した映画館へ私は何回も通っていたのかなと、今の私は思います。


歌だけじゃない、BGMで味わう爽快感


今作品で流れているBGM、「新時代」の楽曲を提供した中田ヤスタカさんが担当されています。恥ずかしながら私そのことを知らなくて、App ミュージックにBGMを入れようとしたときに初めて知りました。

メインはやはりウタの歌なのですが、このBGMも映画館でより光ると感じました。

それをよく感じたのは戦闘シーン。BGM内の強調された音とともに、キャラクターたちがそれぞれ技を披露します。

ウタの歌もそうで、戦闘中に合う表現ではないけれど、まるでキャラクターが踊って、パフォーマンスを披露しているようなカッコよさがあるんですよね。

それはどれも見せ場なところが多いし、『音』が視覚の魅力を引き立たせている感じです。

テンポとリズムが良いのもあって、技を決めた時の爽快感があります。


私が特に好きな、具体的な場面であげると、

  • 麦わらの一味の地下での戦い

  • トットムジカとの最終決戦

映画館での方が迫力が段違いです。


きっと映画館で観られるのはこれで最後だから


上映を終えてから1年も経たずに再上映って珍しいですよね。

今回の再上映の理由として今作を制作した東映は、

「映画館に行かず『配信やDVDなどで見ればいいや』と言っていた人が、作品を見たあと『やっぱり、映画館で観ればよかった…』という後悔の声もあって、多くのファンの皆様のお声に応える形で再上映を決めました」

映画『ONE PIECE FILM RED』10月に異例の再上映 1ヶ月限定で劇場鑑賞しなかった後悔の声などを受け実施(オリコン) - Yahoo!ニュース

このように説明しています。なんてお優しい!

私自身、上映終了後に映画館へ行くと、どんな作品のときも「REDが観たい」と思ってしまう自分がいました。

それだけ映画館で観るからこそより楽しめる作品に、初めて出会ったんです。

早速再上映当日に8回目のREDも観てきました。過剰なんてなんのその。

今回目玉の応援上映にも1度行きたいし、最低でも合計10回目突入までは観に行こうと決めています!


せっかく与えられた機会、みなでライブを全力で楽しみましょう!!!