最前列メンステ横にて、私とあなたを遮るものはなにもなかった。|WEST. DOME TOUR AWARD
2024年8月29日齢30の私より。
記録させてください、これからの自分のために。
まだツアー中だからネタバレは避けますし、そもそも記憶がありません!
STARTO所属のアイドルの現場を数多く経験してきた私は、
初めてWEST.の現場を経験した。
セットリストは知らないままで、席に期待はせず、うきうきしながら向かいました。
ネットで知り合った友人の、まっさらなチケット。
発券されてとりあえず表示に向かって進んだ。
アリーナかぁ!となりながら、私たちの席に近づいて、腰を抜かした。
アリーナ、ど真ん中。メインステージ横の最前列。
この55,000人の間で最も良いと呼ばれる席だった。
ゲートを聞いてからワクワクしていた。多少は良い席である想像をしていた。
でも、良い席を超えた席である想像など何一つしていなかった。
あなたと私を遮るものは、何も無かった。
前も横も、何も無かった。文字通り何も無かった。
これは二度とない経験だから、どうしてもここに記録させてください。私にはおそらくもう二度とない経験だから。
私はほとんどずっと、たった数メートル先にいる、
明確に人間の形をした重岡大毅くんを見つめていました。
音に圧倒された。息遣い、マイク外の音声、靴の音、水しぶき、飛ぶ汗、脱ぎ捨て叩きつけられる衣装、火の温度、火薬の匂い、烟るスモーク。細やかに変わる表情。反響する声色。
全部全部全部あなたと同じ空間を感じていた。
30年生きていて、こんな体験は初めてだった。
私のブロック最前列の私付近には、赤いペンライトを掲げる人がいませんでした。というか全員の色があったと思います。でも付近にいる赤は私一人だけ。いや他にもいたかもしれません。正直記憶がありません。私は赤のペンライト、たまたまノリで買ってしまった重岡大毅くんのうちわを持っていました。ファンサは元々興味が無いから、いつもはうちわを持たないタイプの人なのです。でも、たまたま買ってしまったうちわ。ずっと掲げていました。
だからかは分かりませんし、たまたま抜かれるカメラの方角にいつも私がいたからかも知れません。勘違いでもなんでもいいのです。何度も何度も何度も重岡大毅くんは目線の先にある私の目を通り越しそして数秒間じっと見つめて、マイク越しになにかメッセージを発していました。人と目を合わせることが苦手な私は、何度も何度も何度も目を逸らせなかった。逸らすことができなかった。
でも何言ってたっけ?
参加された方の方が覚えてるかも。記憶が何らないのです。なんか呼びかけられて微笑んでたんだよな数回。数千のエンターテインメントのなか、たった一日の、数回だけのそれは、私にとってあなたにとって、どんな体験だっただろう?
逸らせない逃げられない私にとっては、会話でした。
私たちファン大勢に向けたメッセージは、何度も目を数秒合わせてくれたように見えた私にとって、私に刺さるメッセージでした。内容は覚えてないけど!!
生きよう。お互いに。
目線の先でやわらかに微笑む重岡大毅くんを見る私は、そう思いました。
ポカンと口を開けて間抜け面でいた私を、たとえ見ていなかったとしても。重岡大毅くんにとって、WEST.にとって、少しでも、あなたを、あなたたちを応援する無数の光が明日を頑張ろうって生きるための元気になってくれたらもう、なんでもいいって伝えたい。いつもあなたは、毎日毎回ファンのみなさんとそういう会話をしていたんだね。上の席でも下の席でも、そう言ってくれていたんだね。私も頑張るよ。私たちは間違っちゃいないよ。お互い今日生きていて、今日出会えて、よかったね。強い日も、弱い日も、雨の日も、晴れの日も、台風の日だって、強く生きよう。生きるよ。これからも。
何も記憶にないけれど、私の中にそれだけが残った。
圧倒された空間にいまだ胸は苦しく、それでも心地よい。
そう思える日でした。
きっとずっと忘れないです。
明日明後日も参加するので明日はどうにかその……記憶を残したいです!ありがとう。
そして参加中、周囲の方のこと気にする余裕なかったから、なんかご迷惑かけたら申し訳ございませんでした!!どうかWEST.にとっても、皆さんにとっても、どうか幸せな一日であったことを願って。
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