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タイムマシン HG ウェルズ著 池央耿訳

色んなことは予測不可能や。
かと言って
不安と思っているだけやったら、どうしょうもないらしいで、
思うだけとか、怖がるだけやったら
何の解決もならへんらしいし。

解決策とか、対応策とか考えといた方がええねんて。

考えへんって、めっちゃ怖いって話を読んだよ。
1895年出た本で ←まぁまぁ古いねぇ
SFやねんでど、平和ボケの人、気をつけた方がええで ←わたしか?

タイムマシン
H・G ウェルズ 著 池央耿 訳

H・G ウェルズ 1866 - 1946
江戸時代に生まれて昭和まで生きた人 イギリス人

タイムマシンが出版されたのは 1985年
ウェルズさん29歳
14代将軍 家茂が死んだ年

主人公のタイムトラベラーが80万2701年の未来に行く話。
80万年じゃなくて、80万2701年にした意味があったのかもしれないけど、
そこまでは読み取られへんかったわぁ。
読書の難しいところやね。

未来から帰ってきたタイムトラベラーが
未来での経験をお話しするというストーリー
なんかボロボロになって帰ってきてん。

80万2701年には現代人の子孫と思われる未来人がいてて、
未来人のことを、イーロイ人って呼んでる。
何日か滞在している間に、イーロイ人の話している言葉が少しわかって会話するねんけど、
この辺り、ヨーロッパ感覚やね、日本人やったらそんな2〜3日で会話できる発想ないわぁ。

この本が出版された1890年代のイギリスでは
すでに、富裕階級と労働者の間に大きな溝が広がり始めていたようで、
ストーリーでは、さらに両者の溝は行き着くところまで行ってて、
階級は完全に分離されてんけど、
富裕階級は富と安楽を約束されてて、
労働者は仕事をしている限り、生活の心配がない。
そのような時代が気が遠くなるほど(80万年以上??)続くと予測しててん。
そやけど
問題勃発!!
問題が起こった後がタイムトラベラーが到着した80万2701年や!

タイムトラベラーは現代人の富裕階級が未来人になったのが、イーロイ人と考えてて、
イーロイはおっとりしてて、あどけない子供の様な人種で、容姿も美形やけど、
幼児にも劣る知性しかなくて ←ちょっとヒドイ言い方ちゃう
体も小さくて、ひ弱な人種に退化してるって言っています ←金持ちはひ弱になるんや

そして、こうも言ってる
変化、もしくは変化の要求がないところに知性は育たない。
種々様々な必要を危険に否応なく向かう生き物だけが、知性に覚醒する。
イーロイはあまりにも長い平和の中で知性が無くなってしまった ←平和ボケの最上級か?

イーロイ人が夜をとても怖がってるねん。
労働者の未来人の地底に住むモーロック人に捕まるのをビビってるからやて。
←労働者は地底に追いやられてたぁ〜

知性が無くなったイーロイ人はただ怖がるばかり、
モーロック人が来ない太陽がある時間は、恐怖を忘れてる←呑気
モーロック人が住む地底につながる穴には絶対に近寄らない←触らぬ神に祟りなしか?

モーロック人も長らく、何も考えんと、働いてきたはず、
仕事をしている限りは、生活の心配はなかったからね。
問題が起こるまでは。

考えない時間が長いとはとても恐ろしいこと、
イーロイ人は問題が起こった後ですら、
考えることはしない
できない?
そればかりか、戦うこともない、
体力も何もかもひ弱やから勝ち目ないし…
彼はらもう助からないのかなぁ? ←絶滅???
怖い話や。

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