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コオロギを新たなタンパク源として定着させるにはどうしたらよい?

こんにちは、MNH広報部の阿部です。
今日は、コオロギをタンパク源として定着させるには、何をするべきかについてお話ししたいと思います。

近年昆虫食として注目されているコオロギですが、実は昔から日本では昆虫を食べていました。つまり、昔からあったものに再び注目しているわけです。

コオロギが新たなタンパク源としてなかなか定着しない理由

おつまみにも最適!アーモンドコオロギ

では、コオロギが新たなタンパク源としてなかなか定着しないのは、なぜでしょうか?やはり、値段が高いのは大きいです。例えば鶏肉ならば100g100円を切ることもありますが、コオロギはその値段では絶対に買えません。もしコオロギを100g買うとしたら、10倍以上の値段がします。そんなに高かったら、気軽に買おうとは思わないのが自然でしょう。

そして、もう1つの理由が、油分が多いことです。油分が多いと固まらないので、いろいろなものに入れるとしても限界があります。例えばクッキーは油分が多いので、固まらなくなってしまいます。かといって粉末の状態で食べるのも、ハードルが高い。そのまま食べるとなると、さらにハードルが高くなります。

「需要を増やすこと」と「食べやすさ」が課題

コオロギが新たなタンパク源として定着しにくい理由がわかったところで、今取り組むべき課題について考えたいと思います。それは、「需要を増やすこと」と「食べやすさ」です。

やはり需要がないと、どんなに生産しても余ってしまうだけ。これを解決するには、コオロギの生産量を増やすのが一番です。今作りたいのは、コオロギを何も加工せず、そのまま食べてもらう商品です。率直なところ、コオロギの粉末を5%なり10%含む食品を作っても、コオロギそのものの消費は増えません。でも、100%コオロギの状態のものを多くの人が購入してくれたら、ある程度需要が膨らみます。そうすると、価格がある程度落ちていき、気軽に買いやすい価格になるはずです。

ちなみに、コオロギを含有する食品は、食卓に並ぶものじゃない方がいいと考えています。というのは、食卓にコオロギが並んでいると、おそらく家族の中には嫌がる人もいるでしょう。コオロギはまだまだ認知度が低いので、食事の時間に出されたら、ますますコオロギが苦手になる人が多いはず。だから、おやつとかおつまみとかにした方が、ハードルは下がると感じています。

「需要を増やすこと」と「食べやすさ」。言葉にすると実に短いですが、とても挑戦し甲斐がある課題です。富士山でいえば、今はまだ2合目くらいです。コオギギフードの認知度を高めるには、この2つのバランスを上手に取りながら前進するしかありません。コオロギが食品として優秀なことを、多くの人に知ってほしいし、美味しいことを体感してほしい。その想いで、これからも試行錯誤を繰り返していきたいと思っています。ご一読いただきまして、ありがとうございました。

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