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日本のコオロギ業界の現状と課題

こんにちは、MNH広報部の阿部です。
今回は、日本のコオロギ業界の現状と課題についてお話したいと思います。近年、日本では残渣をコオロギのエサに活用する動きが出始めていますが、さまざまな課題に直面しています。

課題➀残渣をどうやって集めるか

例えば、残渣つまり残った食材をどうやって集めるか。家庭で出る生ごみを集めるのは至難の業なので、工場で大量に出る特定の食材から出る残渣を集めるのが主流になっています。ウェットな状態の残渣だとコオロギがあまり食べないので、残渣を乾燥させる作業が必要にになります。この作業が結構大変なので、いかに効率よく乾燥させるか、が問題です。山形に、お茶殻をコオロギのエサにしている企業があるのですが、お茶殻はウェットなので乾燥させる作業にエネルギーを要しているとのことです。

課題②日本で育てる場合エネルギーコストをどうするか


そして、残渣を使うとなると、コオロギを国内で育てることになります。このコオロギの生育環境も、課題の1つですね。日本の気候では、コオロギを育てるのが難しいです。コオロギを育てるには30度くらいがちょうどよいのですが、日本の夏はそれ以上の気温になることもしょっちゅう。しかも、冬は寒い。だから、日本でコオロギを育てるとなると、1年中空調管理が必要になるのです。このエネルギーコストをどうするか、ですよね。工場の廃熱を利用するなど、さまざまな方法を検討していますが、サスティナブルに上手に循環するシステムはまだ確立されていません。

課題③需要を伸ばす

お酒のおつまみにも!「未来コオロギオツマミ

そして、システムが確立されても需要が伸びないと、供給と需要のバランスがとれないのです。日本で、コオロギが繁殖する環境を整備しながら、買い手も増やしていかねばならない。私たちMNHは、需要を伸ばすのが使命だと思っています。そのためには、コオロギをいかに食べやすく、これなら食べたい!と思ってもらえるものにするか。多くの方にとってコオロギフードが身近な食品になるよう、食べやすさや美味しさをさらに追求していきます。

日本のコオロギ業界は課題が山積みではありますが、それだけ挑戦し甲斐がある業界ともいえます。弊社も、代表の小澤そして社員一同が一丸となって、さまざまな課題に取り組んでいきたいと思います。

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