見出し画像

ひきこもり経験者の就業支援②MNHが引きこもり経験者の方々を雇う理由

MNH広報の瀬島です。

前回から、MNHのコミュニティ工場での引きこもり経験者の就業支援の話をお伝えしています。

今回は、MNHが引きこもり経験者の方々を雇う理由についてお伝えします。

「MNH」×「引きこもり経験者」

MNHのコミュニティ工場。
ー引きこもり経験者の方々を雇う理由は、

企業の仕組みに合わせることができず、働くことが難しくなってしまった人たちに「自分に見合った働く場所」を提供したい。

そうした想いを元に、運営しています。

マルチタスクを求めがちな、日本社会

日本では、マルチタスクで出来る人を評価する風習があります。国が企業に向けて「最低賃金の引き上げ」を求めると、より一層その傾向が強まります。

そうすると、シングルタスクの人は困ります。
マルチタスクを求められることで、疎外感を感じるのです。

引きこもり経験者の方々は、シングルタスクの人が多いのが特徴。シングルタスクを得意とする人たちは、あれもこれもと同時に求められると困ります。いずれそれが、自身の生きづらさに繋がってしまうことも少なくありません。

マルチタスク・シングルタスク、どちらも有能

マルチタスク、シングルタスク。
ー その双方とも有用です

どちらか一方に、優越があるわけではありません。

マルチタスクの人達は、多くの作業の同時進行が可能。
臨機応変で、業務停滞させる心配も少ないです。
また周囲にも敏感で協力性が高く、統率力にも優れています。

一方で、シングルタスクの人はマルチタスクの人と比べると作業が遅くみられたり、周囲への気配りが出来ていなかったりと見られがちです。

ただ、そう見えてしまうだけで本当は違います。

シングルタスクの人は、ひとつの作業に集中して取り組むことを得意とします。エンジンがかかった状態とキープし続けることが可能。その結果、生産性・完成度の両方を満たした、ハイクオリティなものを生み出すことに優れます。

MNHでは、シングルタスク要素の多い引きこもり経験者の方々が活躍できる場を提供したいと考えました。

従来よくある「カウンセリング」では、ダメなのか?

引きこもり経験者の就労支援。
よく見かけるのは「カウンセリング」です。

これも一つの手法であり、けっして悪くはありません。
ただ、メリットもあればデメリットもあります。

引きこもり経験者の支援|カウンセリングのメリット

引きこもり経験者の方々は、カウンセリングによって下がってしまった自尊心を引き上げることができます。

自尊心を高めることで、面接に行けるようになります。また、面接に行くための仕事選びなどもカウンセリングと共にサポートするところも多いので有益ともいえるでしょう。

引きこもり経験者の支援|カウンセリングのデメリット

カウンセリングには多くの時間を要します。
一般的に、その期間は最低でも2年程度とされます。

また、カウンセリングによって自尊心は引きあがったとしても、再び企業でマルチタスクを求められると引きこもってしまいます。

カウンセリングには優れた側面もありますが、課題は残されているのが今のところ実情とされています。

まとめ:ひきこもり経験者の就業支援②

今回は、引きこもり経験者の方々に対してのアプローチを中心にお話ししました。

引きこもりは「怠け」「甘え」と捉えられることもありますが違います。

引きこもり経験者の方々の多くの場合は、根っからの頑張り屋。不向きなことでも頑張ってしまうが故に、引きこもってしまう傾向にあります。

引きこもることが一概に悪いこととはいえません。ただ、もし当人がひきこもりに苦しみ、そこから脱することを望んでいる場合には「適切な場」を通して社会と繋がっていけるといいと、MNHでは考えます。

次の記事では、MNHで働く引きこもり経験者の方々について。実際に「どのような作業をしているのか」「どのような様子なのか」をお伝えします。

お楽しみに!
この記事の続きはこちら↓



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?