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醤油カステラをつくる店、集まれ!

MNHの小澤です。

「醤油カステラ」にはじまって、2つのものを組み合わせるという商品を打ち出していたぼくらは、新しい企画として「東京黒カステラ」を考えた。

「東京黒カステラ」とは、カステラに醤油を入れて黒くしたもの。
これが、またまたすごくおいしい。醤油はどのお菓子とも相性がよいのだ。
この企画は、いろんな意味でおもしろかった。
具体的には「東京黒カステラ」という同じ名前の商品を、多摩地区の和菓子屋さんを集めて、自由につくってもらった。

そもそも町の和菓子屋が、自分のところで新しいお菓子のブランドをつくるのは、結構大変だ。ネーミングはもちろん、デザインやパッケージなど、諸々考えないといけない。
しかも、小さい店の現場がつくれるお菓子の上限の数と、パッケージのロットの兼ねあいもあって、現実的にはなかなか始められない。

だったら、うちが持っている「東京カステラ」という商標で、うちがパッケージも用意をするから、「みなさんが自由に中身をつくってください」といって参加してもらうのはどうか。

端的にいうと、そういう発想だ。


ちなみにこれは、結果的には失敗した。

カステラは賞味期限が、1週間と短い。
MNHが取り寄せて売りさばくのには、時間が足りない。つまり商品選定が間違っていた。

また、町の小さな和菓子屋さんには、卸売の概念がない。
こちらが卸売の常識で「60%で商品をおろしてください」というと、「なんで4割も利益をもっていくんだ⁉」と理解されない。

結局この時つくってもらったカステラは、各和菓子屋さんの店頭で販売するのみとなった。


しかしこれをやって逆によかったのは、ぼくらが商品企画をする意味を再確認できたことだ。

「カステラに醤油入れて、真っ黒にしてみよう!」なんてことは、普通は考えないだろう。この時点で、和菓子屋さんにかなりの無理をいっていることになる。
しかし、無理難題をいうからこそ、おもしろいものができるのではないだろうか。
今回の和菓子屋もそうだが、お菓子のメーカー側は、えてして自分たちができることを前提にものごとを考える。その延長には、そうそう目新しい発想は出ないのだ。

一方、ぼくらは素人だ。
素人だからこそ、単純に「おもしろい」という発想からものづくりを考えられる。相手にとっても、無理難題を言われるからこそ、あえて考えてみてくれるのではないか。

手前味噌かもしれないが、これはぼくらの強みであると思っている。


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