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#6 きっとまた訪れる場所


みなさんこんにちは。モンゴル遊牧スタツアメンバー、商学部2年の岡李奈です。

約3週間のモンゴル渡航からもうすぐ2か月が経とうとしています。noteを書こうと思い、日記や写真を改めて振り返ってみると、本当に渡航していたのかなと、なんだか現実じゃなかったような、そんな気がします。
モンゴルでは、ずっと見ていたいと思える景色や、ずっとここにいたいと思える場所、ずっとこのまま過ごしていたいと思える時間にたくさん出会いました。また行きたいと思える魅力で溢れている国だったなあと思います。ここでは私たちのモンゴルでの日常の様子や、そのとき私が感じたことについて書いていければと思います。

遊牧地での暮らし。

数時間のフライトを終えて、空港からはじめて外に出るあの瞬間は、いつでもどこでもワクワクするもの。それはモンゴルでも同じで、肌寒い空気ときれいな夕焼け空が私たちを迎えてくれました。

まずは電波もない、お店もない、高層ビルもない、見渡す限りただただ広い草原と空とゲルがあるだけの遊牧地での暮らし。

ホームステイ先の方々から教えてもらいながら、羊や馬を移動させたり薪を割ったりして遊牧の仕事を手伝ったこと。
お昼過ぎ、草原でのんびり過ごしていると、奥さんが「ごはん~!」と片言の日本語で遠くにいる私たちを呼んでくれて、用意してくれた温かいごはんを一つの机を囲んでみんなで食べたこと。
少しでも時間が空くと、草原に寝転んで、一面に広がる青空や星空を見たこと。
夜は、6人で寝るにはすごく狭いゲルの中で、床に空気マットを6人分敷き詰め、寝袋に入り寒さをしのぎながら川の字になって寝たこと。

すべて日常の一部を切り取ったささいな出来事だけれど、大切にしまっておきたい、ずっと覚えておきたいと思えるような、そんな素敵な温かい時間を過ごすことができました。

8歳の女の子が私たちに仕事をたくさん教えてくれた。
みんなで草原に寝転んでいるとき。気持ちよかったなあ。
モンゴルの空はすごく綺麗。ずっと見ていたくなる景色だった。

都市での暮らし。

そして最後の1週間は、電波もお店も高層ビルも当たり前のようにあり、人、モノ、車で溢れかえっている都市ウランバートルでの暮らし。

現地の高校生とWSを通していろんな話ができたこと。
高層ビルが立ち並ぶ中心部から少し外れたところに建っていた古びた木造建築とゲル。
レストランではメニューが読めなくて何か分からないままとりあえず頼み、ドキドキしながらみんなで料理を待ったこと。
観光スポットで囲まれたスフバートル広場にある人工芝の上で、バレーボールをして楽しく遊んでいる若者たちに挟まれながらのんびり過ごしたこと。

遊牧地と都市の暮らしも見える景色も全く違っていて、一見本当に同じ国なのかと思ってしまうほどでした。今急速に発達している都市ウランバートルが今後どうなっていくのか、遊牧地とどう関わり合っていくのか、今後も見ていければなと思っています。

ウランバートルの道路はいつも車が渋滞していた。
朝散歩しているときに見つけた、古い木造建築とゲル。

モンゴルで出会った人たち。

人懐っこい笑顔で話しかけてくれたあの子や、家族だけでなく私たちのことまで手伝ってくれたお世話好きなあの子。将来のことを真剣に考えていてたくさん質問をしてくれたあの子や、私たちを温かく迎え入れてくれたホームステイ先の人たち。
モンゴルで出会った人たちは、今頃何をしているだろう。私たちのことは覚えているかな、元気で学校に通っているかな、仕事は大変じゃないかな。今でもふと、そう思うことがあります。そう思うのはきっと、現地の人たちの本当の温かさに触れたからかもしれません。

大好きになったあの場所で、大好きになった温かい人たちと一緒に過ごせたこと、暮らしを知れたこと。覚えておきたい、忘れたくないと思える瞬間にたくさん出会えたこと。それらがあるだけで、私はこの夏モンゴルに行った意味があったのかなと思います。
出会ったあの子たちが次に会うときはどんな大人になっているのか、すごく楽しみです。必ずまた会えますように。

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学生団体S.A.L.とは

国際問題啓発団体を自称しているが、実態として活動の幅はより多岐にわたる。フリーマガジン制作や、ドキュメンタリー制作、インタビュー活動から教育支援活動まで、多様で幅広い活動を行う10プロジェクトからなり、長期休みには、国内外のスタディーツアーを実施している。色々な視点、色々な方法で世界を肌で経験し、自分の世界を広げることができることのできる場所である(寄稿者主観)。


学生団体S.A.L.




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