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プロジェクトマネジメント<品質計画(品質マネジメント)編>の備忘録

過去の勉強ノート(PM資格取得)をもとに、備忘録として作成
→プロジェクトは計画した時点で80%は完了している

以下の「品質計画(品質マネジメント)」部分について記載してます

1.品質計画

【INPUT】顧客要求

上記INPUTをもとに、顧客の要求する品質を確保するための計画を立てる。この際、顧客の求めるSLA(Service Level Agreement)を明確化し、SLAを実現するためのレビュー計画、テスト計画を立案する。
ちなみに、SLAを設定するのは、ITストラテジスト、システムアーキテクトであり、PMではない。
【OUTPUT】品質マネジメント計画(品質ベースライン)

1.1.レビュー計画

品質マネジメント計画に含まれる計画であり、成果物のレビュー方法、レビュー工数、レビュー期間、レビュー参加者などを定義する。
また、指標値として以下を設定する。
 ・レビュー実績工数/目標工数
 ・レビュー済ページ数/予定ページ数
 ・指摘件数/目標指摘件数
★個人的にレビュー方法は、プロジェクトの特性に合わせて適宜設定する必要がある。例えば、新人が多いプロジェクトの場合、成果物(1本目)の完了度が50%~70%時点で対面レビューを行うことで、レビュー指摘件数および指摘対応工数を減らすことが可能。

1.2.テスト計画

品質マネジメント計画に含まれる計画であり、成果物のテスト方法、テスト範囲、テスト観点、障害発生時の対応方針、および、構成管理方法などを定義する。
また、指標値として以下を設定する。
 ・テスト実績工数/目標工数
 ・テスト実施項目数/予定項目数
 ・実行ステートメント/全ステートメント(カバレッジ)
 ・テスト項目数/規模
 ・バグ件数/Kstepあたりの目標
 ・信頼度成長曲線とバグ累積曲線の比較
 ・解決不良件数/発見不良件数
★個人的には、テスト計画書の上位文書として、各組織におけるテスト方針書があるとよい。組織として最低限の定義(テスト工程でやるべきこと)を記載しておくだけで、各プロジェクト・各工程でのテスト計画が本質的なものになる。

2.品質保証(総合編:プロジェクト実行部分)

【INPUT】品質マネジメント計画

上記INPUTをもとに、要求事項を満たすための活動を実行し、マネジメントに問題がないか確認する(第三者の品質監査含む)。
【OUTPUT】(以下の活動)
・品質の作り込みと確認
・レビュー
・テスト
・品質不良への対応

3.品質管理(総合編:監視・コントロール部分)

【INPUT】品質マネジメント計画(目標)、品質保証活動の結果(実績)

上記INPUTをもとに、各指標値について目標と実績を比較(差異をチェック)し、問題があれば原因究明および改善を行う。
差異チェックの方法としては、以下が挙げられる。
[1]モニタリング(テスト結果報告から、品質を判断)
[2]品質不良の原因分析(QC7つ道具)
 →早期発見、事後対策の実施

  • パレート図:影響度が大きいものが何かを分析する

  • 特性要因図:特性の変化に大きく作用する要因が何かを分析する

  • グラフ:データの割合が大きいものが何かを分析する

  • ヒストグラム:データの分布状態やピーク・ばらつきを把握する

  • 散布図:2項データの関係性を把握する

  • 管理図:目標値(上限・中央値・下限)と時系列データより異常値を把握する

  • チェックシート:上記手法で分析するデータを取得する

【OUTPUT】品質分析結果

<品質不良の原因と対策>

★個人的には、グラフでバグの直接原因と根本原因の割合を示して、重要度が高い部分の原因を分析することが多い。また、分析タイミングは工程の最後のみでなく、リアルタイム(週1回)で行った方が早めの対策が可能。

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