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起業前に類似サービスを見つけた時の向き合い方

「類似のサービスがあったら、そのサービスから学んで越えればいいだけ」

僕は2年ほどアメリカに留学していたのですが、留学の目的がデザインとビジネスの境界線を探ることだったので、起業についてのクラスを中心に受けていました。

チームでビジネスアイデアを考えて、形にしていくという「Discipline of Entrepreneurship」という超人気クラスを受講していた時、僕らのチームは「最高の電話カスタマーサポート体験を提供する」サービスを検討していました。アメリカのカスタマーサポートに電話をかけたら、数十分放置されて待たされたというメンバーの体験を元に考えたもので、内容はざっくり以下のような感じ。

①企業を選ぶ
スマートフォンアプリに企業一覧が表示されるので、そこから問い合わせたい企業を選ぶ。

②何を聞くかを選ぶ
何を問い合わせるかというメニューが出てくる(よく1,2,3とか番号を入力するやつ)ので、問い合わせたい内容を選ぶ。

③電話を待つ
「○分後くらいにカスタマーサポートから電話するよ」と表示され、あとは待つだけ。時間になったらアプリを通じて電話がかかってくる。

アイデアのプロトタイプを作ったり、市場調査を進める中で、実はアメリカで類似のサービスがすでに存在していることを発見します。
「あー、もう世の中にあるんだ。微妙。。。」と思ってがっかりしてたら、ビジネスコンサルをやってたチームリーダーからこんなことを言われました。

1つの会社で市場を独占するなんてことはできない。類似サービスがあっても気にしなくていいし、そのサービスから学んで、より良いものを生み出せばいいだけ。

確かに、車会社も電話会社も家電会社もいっぱいある。
「新しいものを生み出したい」という考えに固執していた自分がすごく恥ずかしい。ビジネスってそういうものじゃないよなと考えを改めるキッカケになりました。

そこからは、類似サービスの「何がうまくいっていて」「何がうまくいっていないのか」を調べて活かす方向にプロジェクトが動いていきました。

3ヶ月のクラスが終わった後、そのプロジェクトはチームリーダーによって法人化され、ロサンゼルスにserviceMobという会社として今も存在しています。(頑張れリーダー!)
常にニコニコしてたリーダーと久しぶりに会って、あの時の学びについて感謝を伝えたい今日この頃です。

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