賭けること、連れて行くことーエリック・ロメール〈六つの教訓話〉シリーズを観てー
はじめにやっと『モード家の一夜』のレビューを書くことができたので、〈六つの教訓話〉シリーズを一つにまとめてテキストにしようと思う。
上記の作品を除いて、〈六つの教訓話〉シリーズを私は夏ごろにみた。はじめて観た時に思ったことは、ジェンダーの観点からいえばアウトな表現が散見されるし、登場する男は気持ち悪いである。そして〈喜劇と格言劇〉シリーズを観た後は、そのネガティブな印象はロメールの若さゆえの至らなさなんだと勝手ながら理解した。だから正直あまり一つにまとめる気もなかったのである