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コナンくんへの安心感のあまり寝てしまった、劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』

すこし前、映画館に劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』を観に行った話をしたい。

コナン好きな人で観てない人はもういないかと思うが、念のために書いておくと、この先の文章でネタバレは含みません。というかコナン素人すぎて含ませられません。

なにを書きたいのか結論から書くと、わたしは、コナンくんが謎解きをして盛大な伏線回収をしている最中、爆睡していたのだ。

物語が佳境を迎え、BGMが爆音で鳴り響いて、映画が大盛り上がりしているなか、わたしはあろうことかすやすや眠りについてしまっていた。我ながら怖すぎる。あの空間であのシーンで眠りについていたのはわたしだけだと言い切れる。

そんな最悪な観客であるわたしが、今回のコナン映画について記してみます。


わたしとコナンくんの距離


そもそも映画館でコナンを観たのは初めてだった。

幼いころからテレビアニメは観ていたけれど、映画はほとんど観たことがない。(「赤い糸は切れないよ…」的なことを蘭ねえちゃんが言っている映画は観たような記憶がある)

特にここ最近は、「コナンの映画=熱狂的なコナンファンが観るもの」という認識になっていた。怪盗キッドをはじめとするキャラクターが、まるでアイドルのような爆発的人気となっているのをニュースで知り、完全に乗り遅れたわたしは「もう内容もよく分からないし…」と言い訳をして、観ず嫌い状態になり映画のコナンくんとの距離を置いていた。


急に目の前に現れた映画のコナンくん


無性に映画館で映画を観たい休日がある。その日も朝起きると、ビビビッと映画館に行きたい欲が脳みそを支配していた。

お気に入りの映画館で、ちょうど観れそうな時間に上映していたのが『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』だった。

五稜郭が舞台で、aikoさんが主題歌という情報で気になってはいたけれど、「わたしは熱狂的なファンじゃないから…テレビのコナンくんしか知らないから…」と遠ざけていた映画のコナンくんが、急に目の前に現れた。勝手に縁を感じ、コナンくんコラボのポップコーンセットを買い、劇場に入ったのだった。(寝る伏線)


オープニングだけで気持ちが最高潮に


そしてはじまる映画。思ったより初心者に優しいことにおどろく。前の映画を観てないとまったく分からないような内輪ノリが全然ない。なんのことだろう?と思っても、そのあとの台詞でエピソードを話して教えてくれる。みんな優しい。テレビアニメと変わらず、コナンくんを身近に感じられてほっとした。(寝る伏線)

そして何より、オープニングのかっこよさで一気に心を鷲掴みにされた。

昔から聴き馴染みのあるお決まりのメロディでありながら、今回の映画にぴったりなアレンジの音楽に心が湧きたつ。そして、大人も子どもも目をキラキラさせて必死に観てしまうオープニング映像。かっこよすぎる。これが国民的アニメ。

オープニングを観ただけで、もうこの映画を映画館で観てよかったという満足感で胸がいっぱいになった。(寝る伏線)

そして、怪盗キッドや服部平次などのイケメンキャラたちの派手なアクション、次々と巻き起こり深まる謎、ともに北海道を旅しているかのような美しいアニメーション。どんどん映画に引き込まれ、コナンくんたちと一緒に謎解きのヒントを探していく物語を夢中で楽しんでいた。


そして物語は華麗な謎解きへ


終盤になってきて、コナンくんの表情が変わる。「あ、解けたんだな」とこちらも分かるあの表情である。その表情をみたわたしは、なんとなく眠気を感じはじめた。

その後、コナンくんをはじめとする主要キャラたちが集結し、壮大な謎解きがはじまる。もう、そのとき、わたしは、うつらうつらと、夢のなかへ………


気が付くと、謎を解き終わって晴れ晴れとした様子のみんながスクリーンにいた。そしてもうひと展開あり、aikoさんの主題歌をバックに今回の舞台である北海道の映像が流れる。

いいな…北海道行きたい…と思う映画だった。

終盤がまったく意味不明で最悪な感想だ。自分が怖い。


▼ここから言い訳


思うに、わたしは安心すると寝てしまうのだ。そもそも映画館のふわふわのシートで、ポップコーンをいっぱい食べて、オープニングから怒涛の満足感を得たことで油断していた。謎を追うことでハラハラドキドキして物語を必死に観ていたが、コナンくんが完全に解けたことを察し、安心してしまった。

コナンくんが解けたならもう大丈夫、一安心だと思い、自分は満足感とともに眠りについてしまったのだ。

幼いのころから慣れ親しんで、まるで小さいときから顔なじみの友達みたいな感覚で観てしまったからこそ、コナンくんの謎解きができたことで安心してしまうという謎の楽しみ方をしてしまった。まじで最悪の観客。製作者の方々に深くお詫びしたい。

※もちろん謎解きの内容が気になるので、後日コンディションを整えてコーヒーで覚醒しながらもう一回観に行きました。歴史に絡めたトリックの構成もすごいし、クライマックスのアニメーションがとにかく圧巻。映画で躍動する少年探偵団にも胸が熱くなる。口を開けて、まるで初見かのように楽しませていただきました。さすが国民的名探偵…次回作が楽しみです。

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