SNS疲れに気付いたときに読んでほしい、おすすめエッセイ本 3選
SNSには情報が溢れている。欲しい情報も、欲しくない情報も。
わたしは会ったこともない人ばかりをフォローしているアカウントを持っていて、そのタイムラインをぼーっと眺めるのが好きだ。顔も名前も知らない誰か。なんなら性別も分からない。でも、その人の暮らすこだわりの空間や作る手料理、心が疲れたときに紡ぎだされる弱音のようなか細い言葉を知っている。感性が好きなだけの、その人たちの見せてくれる暮らしをのぞき見するのが好きでSNSを開く。
だったはずなのに、最近のSNSにはいらない情報が溢れている。お願いしていないのにおすすめしてくる豆知識やどっちでもいい論争、知りたくもないノイズのようなゴシップ。
SNS媒体はユーザーに使ってもらってなんぼ。それで収益を上げているのだし、そういった構造になってしまっているのは仕方ないことだよなとは思う。
悲しいのは、そういった情報だと分かって画面をスクロールし続けている自分自身だ。目の疲れと心のざわめきに気付いたときには、もう何十分も時間を溶かしていたことに気付く。
そんな時間の使い方をやめるため、SNSにうんざりしたらエッセイ本を開くようにしている。物語ではなく、作家さんの日々の暮らしを綴ったエッセイ。
そこでは、作家さんの暮らしをのぞき見することができる。ときには頭のなかでどうしようもなく考えていることなんかも見せてくれる。人の暮らしや考えをぼーっと眺めたいなら、SNSよりエッセイ本がいいときもある。
SNS疲れに気付いたときにおすすめしたい、エッセイ本をご紹介します。
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