写真詩集

明日を手繰り寄せるように
ぽつり、ぽつり、と
灯って

優しさぽつり
泣けなかった涙もぽつり

さあ、帰ろうか

声が待つ場所へ

ひくくなった
秋の夕暮れに
好きですと
打ち明けたら
恋人になれただろうか

それとも
友だちくらいには
なれただろうか

青い空に浮かべた
あなたには言えずの憧れ

ため息を風に預けて
ひとりにしかなれなかった
夏を見送る

何が見えていたの
何を見ていたの
あなたはひとりで
私もひとりで

さよなら
さようなら

また、いつか
また、いつか

いつか、でいい
まだ先、でいい

変わっても
変わらないで
その眼差しだけは

いつか、いつか
遠い先で、

あの雲の向こう
あの青の向こう
泣き笑いの日々は
幸せに包まれているだろうか

私が知らないままでも
もう、戻れないとしても

あなたが居なくても

夕焼けはほんの少しだけ切なくなる。綺麗だと目を奪われる度に、少しだけ切なくなる。

言えなかった恋はどこに行くのだろうか。
形を変えてまた私に戻ってくるのだろうか。

もう少しこのまま
あと少しこのまま

ずっと
好きだった

＊ピアスは自作(ハンドメイド)です。

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