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オルタネート読んだ


こんにちは!mizuです!

読書の秋〜という気分で本を読んでたのですが最近寒くて秋どこ?という気持ちです。

偏見100パーセントから入った、読書初心者人間の感想文です。だいぶ滑稽な仕上がりとなりました……よろしくお願いいたします。

何も気にせず書いたのでたぶん #ネタバレ ありです!

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加藤シゲアキさんが、新作を出したそうで、読書ド素人の私も手を出そうと思ったのですが、その近くに置いてあったオルタネートの表紙が可愛くて、しかも文庫本でも出たそうで、それを買おうと思いました。いいですよね、文庫本!

新作:なれのはて

読んだ本:オルタネート

でも、手に取ってみると、文庫本になっても私からしたら分厚くて、読み切る自信がありませんでした。あと990円…って漫画2冊買えるな……

ということで、庶民の味方図書館で借りて読みました。やはり人気で、周辺の図書館どこも貸出中でしたが、割とこじんまりしている感じの、近くの図書館に何故か在庫があり、借りました。この図書館は専門書よりもこういう小節を多めに取り扱っているようで、素敵な穴場を発見してしまいました。

story

高校生限定のマッチングアプリ「オルタネート」が必須のウェブサービスとなった現代。東京にある円明学園高校で、3人の若者の運命が、交錯する。調理部部長で品行方正、しかし、あるトラウマから人付き合いにコンプレックスを抱える 蓉 いるる 。母との軋轢を機に、絶対真実の愛を求め続けるオルタネート信奉者の 凪津 なづ 。高校を中退し、かつてのバンド仲間の存在を求めて大阪から単身上京した 尚 なお 志 し 。出会いと別れ、葛藤と挫折、そして苦悩の末、やがて訪れる「運命」の日。3人の未来が、人生が、加速する――。
悩み、傷つきながら、〈私たち〉が「世界との距離をつかむまで」を端正かつエモーショナルに描く。3年ぶり、渾身の新作長編。

新潮社

小説読み慣れてない奴の悩みコーナー

早速家に帰って読んでみました。が、集中できない。やっぱり本を読むのはカフェに限るのかな?と思って近くのタリーズに行って読みました。
そんなに変わらなかったです。

アニメではよく、3話まで我慢して観るんだ!と友達に強要されます。途中から意味わからんくらい面白くなるからと。なので、きっと本もそうだろう、と思って我慢して読みました。(ごめんなさい)

ビジネス書は読みたいところを読めばいいし、大事そうなところは太字になってるし、すぐ読めるのですが、そういうわけにもいきません(と思ってるのですがどうなんですか?!)

また、アニメやYouTubeもゲームをしながら観たり、なにか作業をしながら観がちな私には、ただ文字を追うだけしかできないのが大変だし退屈でした。

読んでる間って、両手も塞がれるし、勝手にセリフを喋ってくれる声もない、絵もない。、
何をどうしろと……?という残念な見解の持ち主でした。

オルタネート動機

そもそもなんで、読もうと思ったんだっけ?

思い返してみたところ、電車を逃してしまって、駅ナカの本屋で暇つぶしをしていて、加藤シゲアキの「なれのはて」がランキング1位の棚にあったところから始まったと思います。でも表紙がカッコイイけどいかついじゃないてすか!なので、近くにまとめられていた加藤シゲアキシリーズのなかから聞いた事があって、表紙の可愛いそれにしようということになったのでした。

その前に「推し燃ゆ」を読んでいたこともあり、SNS関連の話=炎上=悲劇 というようなイメージがありました。

さらに、アイドルが書く、青春真っ只中な少年少女の、SNSの話……ときたら、やばそうじゃないですか!でも、それにしては表紙が爽やかすぎる。そんな爽やかなわけが無い!ドロドロに決まっている!運命は決まっているのだ!!

……と、勝手な妄想をしまして、怖いもの見たさで読み始めたのでした。

読み始めて、あれ?ってなる

……とうもろこし?

……お料理?

……?

ドロドロ……ではない。

登場人物について

土いじりから始まるじゃないですか。
主人公は、SNS中毒でもなんでもなく、ただの料理上手な女の子。いるるちゃん、名前は少しキラキラしているが、漢字で書くと「蓉」ちょっと真面目そう。

新見 蓉 (にいみいるる)

円明学園高校3年生。調理部の部長を務め、全国でライブ配信される料理コンテスト「ワンポーション」での優勝を目指す。しかし、「ガイドブック通りの旅行」しかできない自分にコンプレックスを抱き、部員とも衝突を深めてゆく。

新潮社

最初はこの子が主人公だと思って読んでたんですけど、ほかにも、いるようで、次に出てくるのがなづさん。この人はオルタネートガチ勢。多分陽キャ。絶対ではない。陽キャというか個性派ではあると思います。

伴 凪津(ばん なづ)

円明学園高校1年生。幼少期より母子家庭で育ち、奨学金制度を利用して円明学園高校に入学。以来、絶対真実の愛を求めて、オルタネートにのめり込んでいく。ある遺伝子サービスを利用し、「運命の相手」を見つけるのだが……。

新潮社

AIマッチングとか、ほんとにありそ〜笑
と思いながら読んでいたのですが、永遠に婚活中(気持ちは)の私は何となく他人事に思えなくて、なんかしんどかったです。リアルなしんどさを感じました。生々しいよ……加藤シゲアキすごいな……お前そんなの要らんだろイケメン……などと、加藤シゲアキに勝手に文句を言いながら読んでいました。

あとは尚志くん。彼もぶっ飛んでてとても好きです。

楤丘 尚志(たらおか なおし)

大阪の高校を中退。オルタネートの権利を剥奪されたことをきっかけに、かつてのバンド仲間である円明学園高校2年生の安辺豊を探し、単身上京を決意。「本当の居場所」を求めて徘徊を重ねるうちに、ひょんなことから音楽家達が集うシェアハウスへ入居することに。

新潮社

最初はお前大丈夫か?!と思うくらいぶっ飛んでて不審者に分類されても仕方ない……コワイ!

とおもっていたのですが、いつの間にかファンになっていました。のらりくらり、我が道を行く、野良猫みを感じます。

どいつもこいつも思春期ってかんじで、若い頃特有の謎のポリシーみたいなのをみんなしっかり持ってて、

……いつの間にか続きが気になって気になって仕方なくなってしまって、途中から止まらなくなってしまいました。最初の自分が他人のよう……

感想

今まで散々感想書いといてなんだよってかんじですが、読み終えてみて思ったことをざっくりとメモします。

ネッ友って結局どうなん?という話を架空のSNSを舞台に、色んな考え方があるよね、結局自分にあった使い方が見つかるといいね。というのがすっと、入ってきてなんだか気持ちよかったです。

私もネットで知り合った親友たちがいたのですが、彼らは今でもネッ友たちは毎日一緒にFPSゲームしています。私は下手すぎてやめました(^o^)7
コミュニティ自体から去る必要もなかったのですが、みんなが毎日パーティ組んで遊んでるのを眺めるのもなんか切なくて辞めました。今は年に1回絡むかどうか、くらいです。楽しかったな〜。
ちょっと後ろめたさもあったのですが、人がSNSを断つ様を読んでいたら、そんなに深刻な話でもなんでもないな〜って思えました。

ネットの海は広いのに、不思議ですね!
もっと気楽に、ほどよく、流されてみようと思えました。

24個も章があって(たぶん)、どんどん場面も主人公も切り替わって、それぞれの視点から程よく別の主人公も見えて、最初は手に負えなかったのですが、気づいたらやみつき気なってしまった自分がおりました。

最初の頃は主人公たちはみんな何となく煮え切らないかんじだったのですが、それぞれ何かを経験して、それぞれ成長していく……青春のほんの一部を覗き見させてもらった、いいもん見せてもらった、ありがとう。という気持ちです。

全然ドロドロしてない、安心してください!笑
表紙の通りでした。

本のレビューなんてできるほどの経験がないけど、横道世之介と並ぶ、個人的好きな本ランキング1位です。私の中で!

1冊本をよみきっただけで、いつもと違う一日になった気がするのです。何事もチャレンジとまではあかないけど、暇の潰し方は何通りあってもいい、むしろ多ければ多いほど、

あとあれです、本のカバーの絵が可愛いから読んでて気分がいい。わたし今夏爽やかな表紙の本読んでますよ〜!と、電車でだいぶ気分が良かったです。強風で電車が止まったのでね、、長いこと座ってる輩に表紙見せつけてやりましたよ。くそ。

ということで今回も長々と書きたいだけ書きましたが、ここまでお付き合いいただきありがとうございました!

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