偏頭痛だと思ってたら脳の病気だった話
学生時代から頭痛がすることは度々あった。
けれど、市販薬を飲めば落ち着いていた。
頻度もそこまで多くなく、学校にも行けていたのでそこまで気にしていなかった。
社会人になってからも、頭痛は続いていた。
時々無気力が強くなることもあったが、仕事が忙しくてちょっと疲れてるんだなとしか思っていなかった。
身体の異変に気づいたのは、転職してからだった。
この頃の頭痛は、吐き気も伴うことが多く、ひどい時は一日中寝ていないとしんどい時もあった。
神経内科に通い始め、偏頭痛に効く痛み止めと予防薬を処方してもらうがあまり効果が出なかった。
寒くなると、頭痛が起こる頻度が増え、さらにめまいや腹痛まで起こすようになった。
仕事も休むことが増えた。
さすがにおかしいと思い、病院でMRIを撮るが、特に異常はなし。
原因不明の頭痛にメンタルまで病み、
職場の人の勧めでセカンドオピニオンとして心療内科へ行くことになった。
心療内科へ行くと
初診ということもあり、心理士さんが丁寧に話を聞いてくれた。
今の症状
学生時代どのように過ごしていたか。
前職の時どのように過ごしていたか。
話していると、自分でも過去や今の状況を俯瞰して捉えることができて、昔から対人関係の悩みが尽きなかったことがわかった。
その後、診察室で先生に頭痛の原因を告げられた。
「不安障害という、脳の病気です。」
脳の病気…?てっきり自律神経系の病気だと思っていたわたしは驚いた。
先生によると、
頭痛には、
○緊張性頭痛(ストレスからくる頭痛)
○偏頭痛(天気や気圧による頭痛)
の2種類があり、
どちらも対処法や効く薬が全く違うのだが
脳の一部の機能がおかしくなっていてストレスに過剰に反応してしまい頭痛やめまい•腹痛などの自律神経失調症状が出ている…らしい。
これが悪化して悪い部分が広がると物忘れなど記憶の機能に異常をきたし、「うつ病」になるそうだ。
薬をもらって、ちゃんと服用しても一向に良くならない理由が、やっと腑に落ちた。
先生の言葉で印象に残ってるのが
「ストレスや負の感情は環境の変化や時間の経過で消えるものではない」
転職して前より良い職場環境になったけれど、
今まで抱えていたものがなくなるわけではない。
抱えていたものの後遺症として、今身体の症状が出ていることを知り、後悔のような安堵したような不思議な気持ちになった。
その日以降は、少しだけ出勤したが、結局身体も心もボロボロで、働ける状態ではないなと思い、2回目の受診で診断書をもらい、休職することにした。
精神疾患ときくとやはり、
「こころの病気」のイメージが強くて、
人によっては
気にしすぎ•考えすぎ
気のもちよう
と捉えることもあるかと思います。
でも実際は「脳の病気」です。
心臓の動きを自分で止められないのと一緒で
頭が痛いのも
ベッドから動けないのも
食欲がないことも
気持ちが落ち込んで涙が出ることも
自分でコントロールすることができません。
励ましてほしいわけじゃない
同情してほしいわけでもない
ただ「そうなんだ」と受け止めて傍にいてほしい。
これからは
自分の感情に素直にゆっくり過ごしてみようと思います。
誰かの何かの参考になれば幸いです。
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