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まさみの本棚 #2 風が強く吹いている

こんにちは、まさみです。

本棚のご紹介、2冊目は三浦しをんさんの
『風が強く吹いている』。

読んだら絶対箱根駅伝が見たくなる、映画化、アニメ化、舞台化もされた箱根駅伝を題材にした青春小説です。

個性豊かすぎる登場人物

物語は、清瀬灰ニと蔵原走という2人のランナーの出会いをきっかけに、
清瀬が住む学生寮のメンバーを巻き込んで進んでいきます。

漫画オタクのイケメンにニコチン中毒、司法試験合格済みの秀才、自称クイズ王など、
キャラは強いけど走ることとは縁がなかった人たちが清瀬によって乗せられ脅され?導かれ、箱根駅伝を目指します。

キャラクターそれぞれに背景があり、走ることを通して変化していく姿に胸打たれます。

強さとは?

駅伝って不思議な競技だなと思うのが、その瞬間走っているのは1人でも、10人分の想いが襷にのって全員で一緒にゴールを目指している感覚になること。
誰かが待っていてくれていることが、前に進む力になる。
(と、中学時代に少しだけ駅伝を経験して思いました)

走る理由も、感じることもそれぞれ違う中での、数十キロの道のり。
でも同じ目標に向かってチームがひとつになっていく様子は何度読んでも感動します。

走りとは力だ。スピードではなく、一人のままでだれかとつながれる強さだ。

そして最後のゴールシーン。

ここが終わりじゃない、と思える結末が幸せでした。

疾走感を感じて楽しみながらも、「走るとは?」「生きるとは?」という問いに向き合える物語。

箱根駅伝の裏側もとてもリアルに詳しく描写されているので、知らない方でも楽しめて、きっとお正月が楽しみになるはず!

ぜひ読んでみてください♪