外来感染対策向上加算について(クリニック向け)


今回は、診療報酬に関する投稿です。

令和4年の診療報酬改定ではクリニック向けに外来感染対策向上加算が新設されました。病院に比べると点数は高くない6点ですが、連携加算やサーベイランス強化加算を合わせると患者1人につき月1回10点の算定が可能です。

厚生労働省 令和4年度診療報酬改定の概要より抜粋


サーベイランス強化加算は、J-SIPHEやJANIS等のサーベイランスに参加が必要ですが、マンパワー不足で対応が厳しいというクリニックが多いようです。J-SIPHEの現状のシステムでは無床クリニックの参加ができない状態なので、年内にシステムが変更される予定です。

JANISは、4月5日から新規参加医療機関の募集がされているので、参加検討中の医療機関は下記サイトをご確認ください。


連携強化加算は、加算1の届出病院へ定期的に感染症の発生状況、抗菌薬の使用状況等について報告を行うことで算定が可能になります。この収益的なメリットに加えて、加算1の病院から感染症対策の助言を受けることで院内感染対策レベル向上にも繋がるので積極的に狙いたい加算です。
ただ、連携先(加算1届出病院)の調べ方が分からないといった相談が多かったので、効率的に調べることができる医療介護情報局というサイトのリンクを貼っておきます。

医療介護情報局は、厚生局に届出されている医療機関や介護事業所の施設基準を地域別に抽出することが可能です。
利用料も無料で、診療圏調査やポジショニング戦略の立案、地域連携強化などにも活用できます。

また、外来感染対策向上加算の届出に向けて感染防止対策に係る業務指針や手順書を作成される場合は東京都医師会が公開しているフォーマットが参考になりますので、リンクを貼っておきます。


外来感染対策向上加算以外にも診療報酬改定の支援は行っておりますので、医療経営支援事務所ホームページのお問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。




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