あそびから「夢中になる」を育む

こんにちは、檸檬です。

米シカゴにあるおもちゃやさんのお話を聞きました。

このおもちゃやさん、発達障害のある子どもたち向けに作られているそう。療育向けのおもちゃはどうしても機能性が求められるところがあるので、子ども視点で本当に欲しいものを選ぶことができる場所はあまりなかったように思います。ここはおもちゃやさんになるくらいだがら、おもちゃの選択肢が多い。子どもの発達と子どもが欲しくなりそうなものの視点でお店が作られているのに惹かれています。なんだかとても楽しそうです。わくわくします。

ぜひ実際の写真などみてみたいもの。そして行って、買い物をしたい。

おもちゃで遊ぶ時期に様々な学習をしている

お母さんのお腹からおぎゃーっと生まれて、人が面白いと思うものは成長と共にうつり変わっていきます。面白いというその気持ちは好奇心や興味関心の幅を刺激していきます。

ベイビーなときは、身近な音や人の顔を認識して面白いと思い、手に触れるもの、動くものを面白いと思う。少し大きくなると、自分が関わったことが何かに影響を与えることを面白いと思える。みんなだいすきアンパンマンなどの1歳半〜おもちゃはそのような形で、それをひたすらに面白がれる時期があります。さらに成長すると、どうなるかわからないものをじっと眺めることや、自分が関わることで結果が変わってくものを面白いと思うようになっていって、やがて目に見えない人との関わりに面白さが見出されていき、ものあそびから少しずつ離れていきますよね。最初は決まった反応が返ってくるおもちゃで遊ぶ機会を欲するというのが人間には備わっているのかな〜という気がします。いずれにしても、その時期によって「面白い」と感じるものが変わっていき、その都度目の前のそのものに夢中になっているのだと思います。

単一化する遊びの経験

ボタンを押したら、光る、というように自分が働きかけたらどんな結果になるかが最初から見えるあそびに夢中になる時期を経て、自分の働きかけによって何が返ってくるかわからない人とのコミュニケーションを通したあそびの機会が増えます。そこから協力して何かをしたり、ルールの中で勝ち負けを作ったりして遊びの幅が広がっていきます。このあたりで、遊びの好みが多様化してくるのかもしれません。

しかし、最近子どもたちと関わっていくなかで好きな遊びを尋ねると「ゲーム」「YOUTUBE」それ以外はない、という回答が小学校低学年くらいからでもあまりにも多くて驚きます。みんな好きなのです。それだけこれらのコンテンツが魅力的なのは間違いありません。それが悪いとは思わないのですが、それ以外に面白さを見つけることができない状況を少し不憫に思います。せっかく幼少期に興味関心のアンテナを広げながら成長してきて、興味関心の幅はまだまだ広がる時期なのに、それがゲームや動画閲覧で完結してしまうと思うと寂しい気持ちになります。興味関心を広げる探求をやめてしまうような気がするのです。ただ、全員が全員自らそうなっているわけではなく、様々な環境要因からそのような遊びの単一化が起こっているのだと思います。

子どもが夢中になれる環境を見つけたい

夢中になれることって、その人のパフォーマンスを最大化することにつながると思うんです。でも、夢中になるって半分くらい育つものなのかもなとも思います。小さい頃に何かに没頭したり、面白いと思える何かを持ったりした経験がたくさんあれば、もしかしたら、のちに社会を動かしていく大きな力になるかもしれない。

ゲームや動画で遊ぶことは、誰かの手によって作られた世界の中に入っていくことだと私は思っています。その世界にはその世界だけのルールがあり、その世界には終わりがあります。終わりに出会うと子どもは飽きて、次の世界を探しに行きます。

しかし、与えられた世界の中に夢中でい続けられる人がどれだけいるものなのでしょうか。子どもが夢中でゲームをしているのは、その世界が今は一番魅力的だと感じるからだと思うのです。

興味関心が育っている時期だからこそ、ゲームや動画の世界以外にも夢中になれる環境をもっともっと環境側が作ってあげられたら良いなと思います。そして子ども自身が夢中になって行く中で、「これは面白い」と思える何かに出会っていけたら、人を巻き込んだり、影響力を広げたりして、それ自体が今度は誰かの興味関心のアンテナにひっかっかっていくものになったらいいなと思います。

個人的には、子どもの夢中になれる環境作って行くためには、私自身がまだまだ興味関心の幅を広げて、楽しんでいる状態が足りないなと思います。今まで以上にいいな〜と思うものはすぐに手を伸ばして、夢中になっていき続けたいと思います。

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冒頭のおもちゃやさん

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