記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

ねじまき鳥クロニクル

舞台中にある台詞「この猫はネコであって猫ではない」

猫は、目には見えない感情の具現化なのではないかなと。

あらすじ
岡田トオルは妻のクミコとともに平穏な日々を過ごしていたが、猫の失踪や謎の女からの電話をきっかけに、奇妙な出来事に巻き込まれ、思いもよらない戦いの当事者となっていくーー。

物語は、静かな世田谷の住宅街から始まる。主人公のトオル(成河/渡辺大知)は、姿を消した猫を探しにいった近所の空き家で、女子高生の笠原メイ(門脇 麦)と出会い、トオルを“ねじまき鳥さん”と呼ぶ少女と主人公の間には不思議な絆が生まれる。赤いビニール帽子をかぶった“水の霊媒師”加納マルタが現れ、本田老人と間宮元中尉によって満州外蒙古で起きたノモンハン事件の壮絶な戦争の体験談が語られる。

そしてある日、妻のクミコが忽然と姿を消した。クミコの兄・綿谷(わたや)ノボルから連絡があり、クミコと離婚するよう一方的に告げられる。クミコに戻る意思はないと。だが、クミコ失踪の影には綿谷ノボルが関わっているのではないかという疑念はしだいに確信に変わってゆく。トオルは、得体の知れない大きな流れに巻き込まれていることに気づきはじめる。

何かに導かれるように隣家の枯れた井戸にもぐり、クミコの意識に手をのばそうとする主人公トオル。世田谷の路地から満州モンゴル国境まで、クミコを取り戻す戦いは、いつしか時代や空間を超越して、“悪”と対峙する“ねじまき鳥”たちの戦いとシンクロする。暴力とエロスの予感が世界をつつみこむ……。

はたして、“ねじまき鳥”はねじを巻き、世界のゆがみを正すことができるのか? トオルはクミコを探し出すことができるのか――。笠原メイとふたたび会えるのか。

ホリプロステージ 公式サイト STORYより引用


村上春樹さんの独特な世界観、文字を、演じる歌う踊るトップクリエイターたちが全身を使って表現されていた。

観劇後にまず感じたこと。

「まさに舞台ならではの舞台を観れた。」

全身を使った表現に圧巻。

演者さんの身体の柔軟性やしなやかさに驚かされた3時間。

そして、舞台美術の壮大さ。

重層的な世界をこうやって表現するのかと、一つの一つの動きや演出を目に焼き付けておきたい。覚えておきたい。

「性」「暴力」「人の深層心理」について考えさせられる舞台。

特に「性」についてはさまざまな意見が飛び交い、見解が必要とされる現代。そんな2023年に上演されたことも、何かしらの意味を悟ってしまう。


舞台写真・ダイジェスト映像・コメント】舞台『ねじまき鳥クロニクル』ついに初日開幕!より引用

というように、普段考えないようなことを一生懸命考えたので頭を思ったより使い、おもむろに向かったのが都電荒川線沿いにあるアブラ学会さん。

難しいことを考えると味の濃いものを摂取したくなるんです。あと油。

平日でも学生たちでごったがえで、大盛況のお店。

濃い。

春夏秋冬、季節毎に食べたくなる逸品。

頭も目も耳も使ったので、本日の締めくくりに、口というか舌を思う存分使い果たし、満身創痍。

あと門脇麦ちゃんは天才。


【舞台写真・ダイジェスト映像・コメント】舞台『ねじまき鳥クロニクル』ついに初日開幕!より引用



【舞台写真・ダイジェスト映像・コメント】舞台『ねじまき鳥クロニクル』ついに初日開幕!より引用



渡辺大知さんの歌声に背筋がキン!となり。黒猫チェルシーさんの歌を聴きたくなりました。

この記事が参加している募集