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リモートワークも3週間目

フィンランドに来てから2か月経った。


前回の記事を書いてから数日の間でヘルシンキに来ている日本人留学生と会う機会が増え、一気にヘルシンキに知り合いが増えた。

しかしそれから1週間も経たないうちにフィンランドも外務省の渡航危険レベルが2に引き上げられ、ほとんどが日本へと帰国した。

この記事を書いている現在、日本とフィンランドを結ぶ飛行機はすべてストップして再開のめどは今のところはっきりとたっていない。

それどころか私の住んでいるUusimaaという地域自体が閉鎖しているため空港のある地域には特別な理由がない限り行くことができない。

どこもかしこも悲しいニュースにあふれ混乱して、世界中の人が外出を控え家にいる時間が増えただろう。私はリモートワークになってから3週間目を向かえた。

しかしリモートワークになってから、良いことも増えた。

・食事の見直し

・意識的に運動をするようになった

・本を読む時間が増えた

・掃除が好きになった

リモートワークになってすぐは、異国で仕事をするのもままならないのに急な変化に戸惑ったが3週間も経つとアトリエ兼自宅という使い方になった部屋にさらなる愛しさが湧き「衣食住」の住と食によりフォーカスできるようになった。

これはきっと私だけでなく、ヘルシンキに残った留学生の友人もそうであった。二人でそんな類の話で盛り上がり、外出が禁じれられた今の生活の中でこの心地よさが続けられるような家の設計をはじめた。

この心地よさとは、今までは移動が大好きで土日ともなれば一人旅ばかりして、平日は眠る前までオフィスにかじりつき仕事ばかりしていた私が、家の中での小さな幸せに気づけたときの居心地のよさだ。

この住宅の設計を始めてから、短大時代ぶりに設計にわくわくしている。

建築を学ぶ学生になってから家に帰る時間が遅く、ほとんど家にいる時間がなかった私に家での生活の豊かさに気付けるわけがない。そもそも幼少期も引っ越しや家庭の居心地の悪さから、あまり家で過ごす時間は好きでなかった。我ながら良い住宅の設計なんてできなさそうな人生を歩んでいる。

だから今24歳にして、フィンランドにて一人ぼっちになりコロナウイルスによって外出が制限された時、家の居心地の良さに気付けた。

この非常事態には少しだけ感謝している。マイナスなことを書き始めたら、そりゃ止まらないが良いことだけを切り取れば今は気分が良い。

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