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没入感を高める映像を作った話

今回は『没入感』をテーマにした映像作品の話を書こうと思います。

没入感とは、対象に意識が集中しきっているときに起こる感覚のことです。

例えばテレビゲームにのめり込んでいるとき、テレビ画面の縁や部屋の景色が視界から消えて、ゲーム画面に意識が集中していますよね。

僕は子どもの頃、塊魂というプレイステーションのゲームが大好きでいつもやっていたのですが、そのときの記憶を思い返してみたら記憶の中にテレビ画面の縁まで入ってなかったんですよね。

ということで今回は、この映像の中に意識が入り込んでしまう『没入感』をテーマにした作品を紹介したいと思います!


まず最初は、『指生命体』という作品です。

この映像は視聴者の方の身体を使って、没入感を作り出すというテーマで制作したものです。

没入感を高めるためにパソコンでの全画面再生をお勧めしていますが、スマホしか持ってないよという方も是非、映像を視聴する際は全画面再生でご覧ください。

画面に自分の指を付けて視聴してもらうことで、映像内の生き物を本当に触っているかのような感覚を作り出すという試みで制作しました。

映像への没入感を更に高めるため、視聴者の指と指生命体との間に子どもが生まれるというアニメーション作品に仕上げました。


次は、『車窓カメラ』という作品です。

ライブカメラで撮った視聴者の姿を、窓ガラスに反射する光のように映像に重ねることで、本当に電車の中に自分がいるような感覚が楽しめるという作品です。

反射光という表現で視聴者の身体を映像内に出現させることで、画面に触れることなく視覚的没入感を高めるという試みです。


次は、『太陽の残像』という作品です。

目に残る光の残像を映像として再現することで、本物の太陽を見たような感覚になってしまうという作品です。

残像という目の中で起こる知覚体験を映像として再現することで、現実と虚構の境目を無くすことを試みました。


今回紹介した作品のように没入感を意識した映像を作ることで、心体と映像の距離感をより縮めることができるようになります。

僕のYouTubeチャンネルには没入感の他にも、映像との新しい距離感をテーマにした動画がたくさんあがっているので、よかったらそちらの方も見ていただけると嬉しいです!


最後に、僕が子どもの頃から大好きな『わたパチ』というお菓子を使って、没入感が高まるCMを勝手に作ってみたので、よかったらこちらも見ていってください!それでは!


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