FPの復習(FPの職業倫理)

今回はFPに携わる職業全般的に求められる職業倫理について、
FPに限らず道徳的な部分になりますのでコンプライアンスの勉強の際に活用してみてください。

FPの職業倫理について

FPには以下の事が倫理事項として求められています。

  1. 顧客利益の優先

  2. 守秘義務の厳守

  3. 説明義務(アカウンタビリティ)

  4. 顧客の同意(インフォームド・コンセント)

  5. 法令遵守義務(コンプライアンス)

  6. 自己研鑽義務

色々ありますが、中身をしっかりと抑えておきましょう。

1.顧客利益の優先

FPには自己や企業利益を優先せず、「顧客の利益を優先する」という考え方が求められます。
FPを保有している人には銀行・保険会社・証券会社・宅建士・税理士・司法書士等々…様々な職業とリンクしていることが多いですが、相談事を受け提案をする際、最終的にそれを実行するのか否かについてはあくまで「顧客である」と言う事を忘れてはいけません。
FPとして最善の提案をすることは大切ですが、無理に提案を押し通す、と言う事は絶対にしないようにしましょう。

2.守秘義務の厳守

FPは提案する際、より詳細な提案をするためには、家計の収支状況・保有資産・負債・家族関係等…職業柄個人情報を多く扱います。
これは顧客とFPとの「信頼性」があるからこそ共有できるものであって、知りえた情報を不必要に公表する事は絶対に辞めましょう。
尚、令和4年4月1日より、個人情報を扱う全ての業者に対して、情報が漏洩した際、国に対して報告義務違反の厳罰化が成されました。
守秘義務を違反した、以外にもウイルス攻撃等で情報漏洩した際も対象となるので個人情報の取り扱いには十分に注意しましょう。

3.説明義務(アカウンタビリティ)

顧客に対して提案する際、FPとして金融商品・不動産・保険等…法令の性質等を詳細に説明し、顧客の理解を得る事が求められます。金融商品取引法、金融サービス提供法(旧・金融商品販売法)、保険業法、宅建業法等…FP業務に際して関わる法律は他分野に渡りますので、内容をしっかり理解し、顧客に納得してもらうことが必要となります。
納得してないのに保険に契約なんてしたくないですからね。

4.顧客の同意(インフォームド・コンセント)

こちらの用語は元々は医学用語として使われていました。
説明と同意」、なんて医学界では言い換えられてる様です。
FPで言い換えれば「提案する際、現状置かれている状況、提案する上での前提条件をしっかりと説明したうえで提案内容を共有し、どの手段を選択するのが適切なのかを顧客に理解させる。」と言った所でしょうか。
アカウンタビリティにも似ていますが、決して一方的ではなく、顧客ベースの「納得・同意」があって初めて成立するものになります。
コンプライアンスの問題でもあり、提案するFPの「話法」のレベルも問われる倫理項目となりますね。

5.法令遵守義務(コンプライアンス)

当然に必要な部分となります。
現在は様々な企業で「法令”等”遵守」と言われています。
法令を遵守する事は勿論の事、「人として正しいのか?」と言う事を考えられる人材を企業は求めているのが現代です。
FPでは「個別具体的な」提案はNGとされる事が多いので、専業の士業との連携をしっかりと行い「詳しい事は〇〇士へ相談する事が必要となります。」と言う回答は持ち合わせておきたいですね(何でも任せてしまうと仕事になりませんが…(笑))

6.自己研鑽義務

どんな仕事にも当てはまるこの項目ですが、FPにも当然に求められます。
特にFPは受験してから勉強を辞める方もいらっしゃいますが、法令は毎年改正される為、自らの知識もアップデートしていかなければいけません。
研究していく姿勢が無いと古い知識で顧客に間違った提案をしかねません。
自己研鑽していく事で「成長」となり、それが顧客に対しての「礼儀」でもあると私は思います。
何歳になっても一生勉強の心は大切ですね。

まとめ

今回はFP倫理についてまとめてみました。
FPとして、と言うよりも「社会人として」と言う性格が強い項目ですので、新人研修とかで叩き込まれる人も多いのではないでしょうか。
最近は〇〇ハラスメントとか言われるようになって特にコンプライアンスについては騒がれてますから、上司世代の人も無視できない部分ですよね。
小学校の時、道徳の授業は眠くて仕方なかった筆者ですが、なんだかんだ一番求められる部分ですよね。

今回はここまで。

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