見出し画像

from 湖

ごめん今日も無理なんだと思って他の子と予定入れちゃった!

たびたび私も別の人と予定入れてたから確かにな、そう思うよな
全然いいよ〜と本当に思っている事を口にして、友達とわかれた

しばらく会えていなかったので、親友に会いたいな。 LINEを入れる、今暇?ごはんたべない?と

いやまて、すごい会いたいけど授業があまりにも早く終わりすぎて、時間合わせにくいだろうな、待つのもなんだな、やっぱりまた今度にしよう、すごい会いたいし沢山話したいことあるけど

やっぱひとり飯にする!相手の反応も無いままにそうLINEを入れ、ようやく、1人でお昼を食べる事に向き合う。

食べたいもの分からないから、探しながら決めよう。
ひとり飯の醍醐味。

歩けど歩けど、炭水化物のオンパレードが続く。全てがおいしそう、何時まででも歩き続けられる。
大学の周りは美味しいご飯屋さんばかりだ、この大学の1番の魅力はこの美味しいご飯屋さん達にあると思っている、本気で。
売りにしている(?)らしい「多様性」という言葉は、人間の事ではなくきっとごはん屋さんの事を言ってるんだと思う。サンキュー多様性

大学に入学してからまだ6ヶ月だけれど、もう3キロも増えてしまった。私服だからあんまり思わないけど、制服だったら自分が太った事を認識させられすぎて死んでただろうな、スカートの1番奥のホックにかからない事に深く傷つくだろうに。



日差しが暑い、10月になったのにどうしてこうも暑いのだろうか、まだまだ夏に未練があるのかな。
今年はあまりにも夏っぽいことしなさすぎたから、私は夏に未練なんてないよ。ただただ秋と冬を待って待って待っているよ。早く夏の事なんか忘れて、ぱあっとしようぜ。

そう思いながらも、この暑さに合うご飯を探して歩き続けた。

油そば、ラーメン、まぜそば、中華…………いや、今日の夜は美味しい炒飯を食べに行く予定だから、中華系はだめだ、

か、カレー?か 

今日はもしかしたら、カレーの日なのではないか?

よし、カレーだ、カレーを食べるぞ、夏みたいだもんな、カレーだ、カレーの日だ、よし。

違う、違う、ターリー屋みたいな感じじゃなくて、ナンじゃなくて、バターチキンじゃなくて、もちろんそれが1番の安定で確実なんだけど、そうじゃなくて……………


「スリランカのカレー」

こ…これだ!!!!
こじんまりとしたお店に、多分スリランカの人が1人で頑張ってる感じの、そういうお店
現金があまりにもなかったので、キャッシュレス対応までしていて、とても好都合……やるやん………スリランカパワーーーーーー!ヤーーーーーーー!

お店に入って少し経つと、別の人も続いて入ってきて、なんだか気分が良くなる。スリランカカレーというものを食べに入店した、という架空の一体感を私ひとりで勝手に感じていた。

スリランカカレー、食べた事ない、どんなのかな、なんもわからん
テレビでやっていた、緩い緩い、お昼のお茶の間に対する最適解、ヒルナンデスを見ながらウーロン茶を飲んで待つ。ヒルナンデスいいよなぁ、なんも考えないで見られる唯一の存在かもしれない。

求めていたようなワンプレートのお昼が出てきて、お店に差し込んでいた陽射しのような気持ちになる。嬉しい。自己の選択に満足……

こういうのについてるサラダってなんでこんなに美味しく感じるんだ………感じるんじゃなくて美味しいという事実なんだと思うけど、、、食べやすいドレッシングの味に、スリランカに対するハードルがグッと下がる。

カレーには大きなチキンやなんかよくわかんないけどハーブ〜って感じのがゴロゴロ入っていて、海外!って感じだった。こういうの超得意な訳ではないけどたまに食べたくなるんだよなぁ。

えまって、かルルルルルルルルッら
辛!ウーロンウーロンウーロン……!

スリランカ、辛いやないかーーーーい

辣油とかにある、あの辛さとは全然違う、スパイシーーーーーーーー!な辛さ。辛い。スパイシーすぎてこのnoteを書きたくなった。
正直言うと、うま味!って感じではなかったから求めていた味とは全然違かったんだけど、その分のギャップでひとりでに異国感を感じまくっていた。美味しい よりも 楽しい だった。新鮮な気持ち。

格闘という感じ で食べ終えた時の高揚感よ。なんかよくわからんけど予期せずに最高のお昼になった。

こんな気持ちにさせてくれてありがとう、という気持ちでお会計を済ませて店を出る。ごちそうさまでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?