人生はクソだってこと、義務教育で教えてくれればよかったのに。

割とずっと遊んできたと思う。正しくない方法で。

社会人になるまでまともな恋愛をしたことがなくて、24年間生きているのにクリスマスも誕生日も恋人と過ごしたことがない。だから今まで誕プレ何もらった？とか聞かれてももらってないし困るし、今まで行ったデートで1番楽しかった場所は？とか言われても困る。恋人とディズニーとかユニバとか行ったことないし。強いていうなら海。人生で2人目の恋人と行った海は楽しかった気がする、多分、知らんけど。

自分の処女を捨てたのは大学4年の終わり。
見た目はめちゃくちゃタイプだったけど、中身は多分全然良くない相手だった。後悔してるかと言われれば別にしていない。初めては好きな人と、とかそんなの幻想だと思うし、まあほとんどの人がそうなのかもしれないけど、当時の私は処女を捨てられればなんでも、誰でもよかった。だから自分のタイプの男に初めてを捧げたのは、まあ悪くなかったと思ってる。

今思えばそこからが私の崩れた生活の始まりだったのかもしれない。
社会人になって一人暮らしを始めて、親の目が気にならなくなって、性にオープンになった。最初からセックスが好きだったのかと言われれば別にそうではないけど、飲んで酔っ払ってそのままやって、を繰り返してたらこうなった。
処女を捨てた人の次の人はもう誰だったか忘れたし、21から24の4年間で何人とセックスしたかはもう覚えてない。10超えたあたりから数えることをやめた。

遊んでばかりいることは母親にもバレていて、帰省するたびに、「自分の身体なんだから大事にしろ」と散々言われた。何かがあってからでは遅いと。私はそれを分かったフリして、実家から帰ったあとはまたいつものスワイプして誰かとセックスする日々に戻っていた。
1週間前、終わった後にゴムが破れてることにきづいて、人生で２回目のアフターピルを飲んで、それではじめてもうやめようと思った。こんな生活もうやめよう。

自己肯定感が恐ろしく低いから、誰かに抱かれているうちは花だと思っていたし、それこそ身体だけでも求められているうちは女として見られていることだと思っていたけれど、まあそんなことはなくて、動いてくれるオナホくらいにしか多分大多数の男は思っていない。分かっていたけど分かってないふりを長い間してきた。でももうやめる。

身体だけならいいけど、感情や心を邪険にされる方が余程傷つく。ワンナイトしてブロックされるのもなかなかムカつくけど、会おう会おうといって、肝心の約束の日になったら連絡が来ないとか、忘れられるとか、そういう方が百倍ムカつくし、「自分という人間がいかに大切にされていないか」をダイレクトに実感する。
私はそんなやつに自分から連絡しないし、一回寝た後も自分からは連絡しない。したら負けだから。
本当に自分のことをいいと思ってくれている人間は向こうから連絡が来るし、言わずとも毎日会話が続く。そういうもんだ。

ゴムが破れてアフターピルを飲んだ後、ちゃんと生理が来て安心した。毎月生理を嫌がる女性は多いけど、こんな生活をしてる自分からしたら、生理今月も来てくれてありがとうという感じだ。
でもそんな生活ともおさらばと決めたし、冷静に考えて、まだ来ないまだ来ないと不安になる1週間はバカバカしいし、そんなことで人生を無駄にしてられないなと思った。

生理が来た後、今年から来春にかけてやりたいことと欲しいもののリストを書き出してみた。
たくさんあって、知らない男とセックスをして無駄な時間を消費している場合じゃないなと実感させられた。残りの23年は欲しいものをかって、やりたいことを達成するための時間に使いたい。

自分の身体なんだから、大切にしなきゃだめだよ、という母親の言葉が今はすごく沁みるし、それがこの世の真理なんだと思う。